オレたちの記念すべき
メジャーデビューの幕開けは
もう最低最悪だった
そしてさらに最悪なことには
あの2人の性格が、特に彼が
ものすごくひねくれて別人の
ように変わってしまったのだ
彼はもともと相手が誰でも
男なら《オッさんかジジイ》
女なら《オバさんかババア》
と呼ぶクセがあった
でもさすがに、それをアイドル
や大物歌手の人にまで言うのは
失礼すぎるワケで
当然その結果ものすごく怒らせ
てしまい、そのたびにいつも
オレとあいつで、なんとか機嫌
をなおしてもらうために、何度
も平謝りして許してもらって
いたのだが
でもそれだけならまだよかった
だがさらに困ったことに彼は
ケンカ大好き人間のため、売ら
れたケンカはすべて全部買って
しまうので
もちろん相手が例えアイドル
だろうが大物だろうが客だろう
が全く関係なしに
しかも相手が男だからショウヤ
は当てに出来ないため
オレが1人で間に入って止めよ
うとがんばっても逆にトバッチ
リをうけて彼に助けられて終わ
りだし
だがこれだけでもまだいい方で
これよりさらに最悪なのは
〆帰る!〆
☆悪いけど失礼するよ☆
あいつと彼が、ちょっとでも
機嫌を損ねるとすぐに帰って
しまうことである。
といってもショウヤは男限定
だからいいのだ別に
問題は彼の方だ。男も女も
全然関係なしなのでよけいに
悪い
とにかくこの2人のせいで
今までどれだけオレやまわり
のみんなが被害をこうむった
かわからない
だけど初めはまだオレも甘か
ったから、ずっとあの2人に
は何も言わずにガマンして黙
って頭を下げ続けていたのだ
オレもあの2人がこうなった
理由を知っていたから
◇たぶんみんな彼の歌に聴き
ホレちゃうせいだと思うよ。
だからなれればいいんじゃな
いかな?ねぇマコトクン◇
◎そうそう。なれればきっと
大丈夫だと思うよ◎
オレは1度、和海先輩とマコト
さんに、どうしたら拍手がもら
えるようになるのか相談したこ
とがあった
★なれですか?ホントにそれ
で拍手がもらえるようになる
んですね?★
◇う~ん。でも僕達は大丈夫
だよ。ねぇマコトクン◇
◎それにホラッ。ウチ(店)
に来る客もみんな平気だろ◎
★確かにそう言われてみれば
そうですけど、でもそれじゃ
オレ達は、このままずっと
みんながなれるまで拍手なし
ってことですか?★
◎あっでもホラッまだそうと
決まったワケじゃないし‥
ですよね?和海サン◎
◇‥ればすごいってことだけどね◇
★えっ?今なにか言いました
か?先輩★
◇ううん、なにも。とにかく
大丈夫だよ。そのうちきっと
日本中のみんなから拍手をも
らえるバンドになるからさ
ねぇマコトクン◇
◎そうだよ。キミタチの
バンドなら絶対大丈夫だよ◎
★だといいですけど‥★
◇とにかくあともう少しだけ
様子をみてみたらどうかな?
ねぇマコトクン◇
◎そそうだよ、きっとあと
もう少しの辛抱だって◎
でもそれからも歌っても歌って
も無反応で拍手1つもらえない
日々が続き
しだいに彼は無口になっていき
かわりに缶ビールを飲むように
なっていった
★ボーヤおまえ、せめてレディ
達にだけは、もうちょっと愛想
よくしてやったらどうだい?☆
自分も男には愛想笑いさえも
しない女に極甘のあいつが
いくらそう言っても完全ムシ
いつも機嫌悪そうに黙ったまま
缶ビールを飲んでいるだけ
それでもまだ一応最初の頃は
歌だけは最後まで唄ってくれ
てはいたのだが
それさえもだんだんしなくなり
☆ボーヤおまえさ、歌だけは
きちんと最後まで唄えよ
レディ達をあんなに泣かした
らかわいそうだろーが☆
女に極甘のあいつが、そう抗議
しても全く聞かず
それどころか歌の途中でも平気
で帰るようにまでなってしまっ
たのだ
例えそれがTV出演中でもライブ
のまっ最中だろうが全然おかま
いなしにだ
ポイッとマイクを投げ捨てて
それだけならまだいいが
機嫌が相当悪いときは、もの
に当たるので、オレもさすが
にそこまではもう手に負えず
なにしろそこらにあるものなら
なんでも、手当たり次第蹴っ飛
ばすから始末に悪い
しかもそばになにもないと
★やめてくれ!それはオレの
大切なドラムセットあっあぁ★
そうオレのドラムセットに当
たるのだ‥うっぅぅ
で当然このあとはもうオレ達
も強制終了
なんせ、ボーカルがいなけりゃ
どんなに続けたくてもオレ達
だけでは続けられず
そこでもう止めざる負えなくな
ってしまうのだ‥
もちろん客は怒るし泣くし
あとがもう大変なのだが
オレ達は、っていうか
たいていオレが、頭を深く
それこそ、もう床につくん
じゃないかってくらい深く
下げてひたすら謝り続け
女に対してだけあいつは謝る
☆泣かせちゃってごめんね
レディ達☆
とてもつらそうに‥
それでもまだ来てくれただけ
マシだった
なんせここ最近になると
☆ダメだ。番犬あいつと全然
連絡がとれない☆
★そんな、だって今日はこれ
からTVだよ★
☆しかたない、オレ達だけで
やるか‥さもなきゃキャンセル
するしかないな☆
★そんな‥先週もオレが急きょ
入院したって嘘ついてキャンセ
ルしたばかりなのに★
☆じゃあ今日はオレが急きょ
入院したことにすればいいさ☆
とまぁ連絡もなしに平気で
すっぽかすようにまでなって
しまったのだ
で当然そんなことばかり繰り
返してたオレ達のバンドを
業界は忌み嫌い
《史上最も最低最悪なバンド》
という地獄のレッテルをつけた
のである。
メジャーデビューの幕開けは
もう最低最悪だった
そしてさらに最悪なことには
あの2人の性格が、特に彼が
ものすごくひねくれて別人の
ように変わってしまったのだ
彼はもともと相手が誰でも
男なら《オッさんかジジイ》
女なら《オバさんかババア》
と呼ぶクセがあった
でもさすがに、それをアイドル
や大物歌手の人にまで言うのは
失礼すぎるワケで
当然その結果ものすごく怒らせ
てしまい、そのたびにいつも
オレとあいつで、なんとか機嫌
をなおしてもらうために、何度
も平謝りして許してもらって
いたのだが
でもそれだけならまだよかった
だがさらに困ったことに彼は
ケンカ大好き人間のため、売ら
れたケンカはすべて全部買って
しまうので
もちろん相手が例えアイドル
だろうが大物だろうが客だろう
が全く関係なしに
しかも相手が男だからショウヤ
は当てに出来ないため
オレが1人で間に入って止めよ
うとがんばっても逆にトバッチ
リをうけて彼に助けられて終わ
りだし
だがこれだけでもまだいい方で
これよりさらに最悪なのは
〆帰る!〆
☆悪いけど失礼するよ☆
あいつと彼が、ちょっとでも
機嫌を損ねるとすぐに帰って
しまうことである。
といってもショウヤは男限定
だからいいのだ別に
問題は彼の方だ。男も女も
全然関係なしなのでよけいに
悪い
とにかくこの2人のせいで
今までどれだけオレやまわり
のみんなが被害をこうむった
かわからない
だけど初めはまだオレも甘か
ったから、ずっとあの2人に
は何も言わずにガマンして黙
って頭を下げ続けていたのだ
オレもあの2人がこうなった
理由を知っていたから
◇たぶんみんな彼の歌に聴き
ホレちゃうせいだと思うよ。
だからなれればいいんじゃな
いかな?ねぇマコトクン◇
◎そうそう。なれればきっと
大丈夫だと思うよ◎
オレは1度、和海先輩とマコト
さんに、どうしたら拍手がもら
えるようになるのか相談したこ
とがあった
★なれですか?ホントにそれ
で拍手がもらえるようになる
んですね?★
◇う~ん。でも僕達は大丈夫
だよ。ねぇマコトクン◇
◎それにホラッ。ウチ(店)
に来る客もみんな平気だろ◎
★確かにそう言われてみれば
そうですけど、でもそれじゃ
オレ達は、このままずっと
みんながなれるまで拍手なし
ってことですか?★
◎あっでもホラッまだそうと
決まったワケじゃないし‥
ですよね?和海サン◎
◇‥ればすごいってことだけどね◇
★えっ?今なにか言いました
か?先輩★
◇ううん、なにも。とにかく
大丈夫だよ。そのうちきっと
日本中のみんなから拍手をも
らえるバンドになるからさ
ねぇマコトクン◇
◎そうだよ。キミタチの
バンドなら絶対大丈夫だよ◎
★だといいですけど‥★
◇とにかくあともう少しだけ
様子をみてみたらどうかな?
ねぇマコトクン◇
◎そそうだよ、きっとあと
もう少しの辛抱だって◎
でもそれからも歌っても歌って
も無反応で拍手1つもらえない
日々が続き
しだいに彼は無口になっていき
かわりに缶ビールを飲むように
なっていった
★ボーヤおまえ、せめてレディ
達にだけは、もうちょっと愛想
よくしてやったらどうだい?☆
自分も男には愛想笑いさえも
しない女に極甘のあいつが
いくらそう言っても完全ムシ
いつも機嫌悪そうに黙ったまま
缶ビールを飲んでいるだけ
それでもまだ一応最初の頃は
歌だけは最後まで唄ってくれ
てはいたのだが
それさえもだんだんしなくなり
☆ボーヤおまえさ、歌だけは
きちんと最後まで唄えよ
レディ達をあんなに泣かした
らかわいそうだろーが☆
女に極甘のあいつが、そう抗議
しても全く聞かず
それどころか歌の途中でも平気
で帰るようにまでなってしまっ
たのだ
例えそれがTV出演中でもライブ
のまっ最中だろうが全然おかま
いなしにだ
ポイッとマイクを投げ捨てて
それだけならまだいいが
機嫌が相当悪いときは、もの
に当たるので、オレもさすが
にそこまではもう手に負えず
なにしろそこらにあるものなら
なんでも、手当たり次第蹴っ飛
ばすから始末に悪い
しかもそばになにもないと
★やめてくれ!それはオレの
大切なドラムセットあっあぁ★
そうオレのドラムセットに当
たるのだ‥うっぅぅ
で当然このあとはもうオレ達
も強制終了
なんせ、ボーカルがいなけりゃ
どんなに続けたくてもオレ達
だけでは続けられず
そこでもう止めざる負えなくな
ってしまうのだ‥
もちろん客は怒るし泣くし
あとがもう大変なのだが
オレ達は、っていうか
たいていオレが、頭を深く
それこそ、もう床につくん
じゃないかってくらい深く
下げてひたすら謝り続け
女に対してだけあいつは謝る
☆泣かせちゃってごめんね
レディ達☆
とてもつらそうに‥
それでもまだ来てくれただけ
マシだった
なんせここ最近になると
☆ダメだ。番犬あいつと全然
連絡がとれない☆
★そんな、だって今日はこれ
からTVだよ★
☆しかたない、オレ達だけで
やるか‥さもなきゃキャンセル
するしかないな☆
★そんな‥先週もオレが急きょ
入院したって嘘ついてキャンセ
ルしたばかりなのに★
☆じゃあ今日はオレが急きょ
入院したことにすればいいさ☆
とまぁ連絡もなしに平気で
すっぽかすようにまでなって
しまったのだ
で当然そんなことばかり繰り
返してたオレ達のバンドを
業界は忌み嫌い
《史上最も最低最悪なバンド》
という地獄のレッテルをつけた
のである。