自分の最も好きな絵を一枚上げろと言われたら

迷わずゴッホの『星月夜』を上げる

生涯報われることのなかったゴッホが、精神病院で狂気の中で書いた作品である

絵画のことは詳しくないけど、私は理屈抜きでこの絵に魂を揺さぶられた

後で知ることになるのだが、この作品って葛飾北斎の神奈川沖浪裏に似ている

北斎ブルーと同じようなブルーの色使いと波のウネリと星月のウネリが似ている

ただ一つ違うことは北斎は風景描写に自分の魂を反映させているのに対して

ゴッホは魂そのものを描写している事だ

風景画のように見せているけど、この絵には風景など何処にもない

魂が感じる悩みや苦しみや希望や哀切がそこら中に溢れている

キャンパスすべてが魂の心象なのである 

 

私はこの絵を部屋の壁に飾っていつも見ていた

夜中の寂しさの中や仕事に疲れた夜に

不思議なエネルギーで私を包んでくれた

闇の中で光り輝く月星のように

絶望の中にこそ希望があり、苦しみの中にこそ喜びがあった

私が自分のブログにmoonstaranと名を刻んだ理由の一つでもある

今、その絵は或るブロ友さんのところにある

照れくさくてなんの説明もできなかったけれど

私よりもっと必要な人だと思ったから贈った

 

 

 

 

絵の感想なんて人それぞれでいい

だからこの歌のシンガー (ドン・マクリーン)の感じたものが間違いだとは思わない

ただ、私が深夜に目の前のこの絵に向かって感じたことは私だけのものだ

魂がそれぞれ違うように、人の感じ方ってそれぞれでいい

どちらの感じ方がより正しいのかという問題なんかじゃない

この絵に関しては心が感じたものの話じゃなくて、魂が感じたものの話になる

表現の話じゃなくて、キャンパスに込めたエネルギーの話なのだ

それってゴッホがどんなに優れた画家であったかの証明なのだと思う

それぞれ違う魂の存在を描くために、

ゴッホがどれだけの苦難の道を歩いてきたのかと思うと涙が止まらない