ある方の質問を受けて私なりの解釈をしてみます

 

実は私、オカルト研究家でもあったんですね(笑)

それでそういうことに興味のない人達に

いちいち説明するのも面倒なので省いて話してゆきます

興味のある方はネットで調べてください

 

それでまずネットオクションで話題になった

コケシの件ですが、あれは真っ赤な偽物です

多分出品者の方が青森県産のお土産用コケシに

自分で角を製作して後からつけたものでしょう

それにオクション用に付加価値をつけるために

わざと物部天獄の作品と銘を打ったと推測されます

何故、そのような推理に至ったかというと

角を除けば、コケシ本体が安っぽい一般品だったこと

もし何らか念を込めるのであれば、

本体から掘り始めるのが当然の作業と思うんですよね

それからもう一つの疑いの疑問は

製作者の物部天獄の署名が左から右に書かれていることです

もし本物の物部天獄の署名ならば、生存したとされる明治大正時代には

文字を左から右に書く習慣はなかった

こういう書き方は戦後の昭和になってからなんです

ネットオクションなんてもともと欲望に塗れた人間の騙し合いですから

真意のほどはどうでもいいんですけどね(笑)

 

でも、ここでひとつ注目したいのが

(物部天獄)という名を出してきたワードセンスですね

実在を信じられているオカルト上の人物である物部天獄に

妙なリアリティのある存在感を与えたということでしょうか

こういうことを普通の人間がさり気無くやってしまうことで

物部天獄の神秘性や怪談話の(両面宿儺)が現実味を帯びてくる

そこでオカルトはより深いオカルトになってゆくのである

「両面宿儺」自体はただの作り話で

創作の意志が見え隠れする安っぽい怪談だと私は思っている

ただ、この「物部天獄」「両面宿儺」という名前を生み出した人物は誰なのか?

そういうことを調べてゆくと、より不思議な世界に引き込まれてゆく

もののべとは、日本の創成期に生まれた氏であり、

もののふ(武士)にも、もののけ(物の怪)にも通じるものがある

名のほうが天国と地獄を一体とした思想ともいえる(天獄)へと続くのである

暗闇に対する造詣が深くて、オカルトセンス抜群でなければ

こういう言葉は考えつかない

この名前を生み出した人物こそが

私にとっての本当のオカルトなのである

 

あなたは 物部天獄、両面宿儺 という文字を目にして、

なにか心にゾゾッとした感じにはならなかったでしょうか?