今回お話しすることは、大きなハンディキャップの話ではない

みんなが普通に持っているであろう小さなギャップについて語ろう

例えば、簡単な話なんですが

自分が着たい服と自分に似合う服が違うというような僅かなギャップの話

 

これって僅かな違いに見えて案外人生を左右してしまう

恋人、友人、結婚相手、等々

自分が好きになる相手と自分としっくりくる相手とには弱冠の違いがある

仕事、趣味、生き甲斐,等々

自分のやりたい事と自分に向いている事とにもギャップはある

 

自分の思いを優先するのか自分に向いていることを優先するのか

つまりはこの両者のはざまで人は僅かな違いの選択ミスをする

 

さて、このギャップを自分の中でどう処理したらいいのか考えてみた

 

自分のやっている仕事が自分には向いていないと悩んでいる人も多いだろう

ある人の言葉では、その仕事が向いているかどうかより

その仕事を好きになる自分になりなさいと云うのだ

一見適切な助言ではあるが、

現代社会において、例えばそれがブラック企業だったらどうする?

それを好きになってブラックに染まれ と!(笑)

笑い話じゃない、

詐欺まがいや他人に迷惑な仕事を真面目に真剣にやっている人は案外多い

仕事に対して偏った愛情や変なプライドを持つことは自分を見失うものでしかない

もともと人は自分に向いていないものを好きになんてなれない

向いてない仕事ならさっさとやめるべきだと私は思う

 

話は横道に逸れたんだけど

今回話すのはもっと微妙なことで

好きなことと自分の向いていることとは本当は凄く近くにはあるという話だ

凄く近いのに両者には明確な差が生まれるということが問題なのだ

この僅かな違いの処理でどちらを優先するかで人生が決まると言っても過言ではない

あなたならどうしますか?

自分が着たい服を選ぶのか、自分に合った服を選ぶのか

どこかチグハグな部分があっても自分の着たい服を着て満足するのか

自分にピッタリな服を選んでそれで充実感を得るのか

夢だった仕事を選んで苦労するのか

自分に合った仕事を選んでそれを好きになってゆくのか

理想の女性だけど自分とは相性が悪い人と結婚するのか

自分と相性の良い女性を選んでその人を愛してゆくのか

仕事や結婚やそんな人生の岐路に

必ずこのギャップを選択しなくちゃいけなくなる時が来る

 

 

このわずかな違いを埋めるのに適切な言葉がひとつあります

 

【折り合いをつける】

 

たぶん皆さんには処世術のように聞こえて

純粋ではない考え方のように思われるかもしれません

だが、夢をあきらめるなとも、理想を捨てろとも言ってはいない

人は純粋に好きなことを突き詰めて生きていけるわけでもない

自分の理想だけを追い続けても必ず幸せになれるわけでもない

そんな現実の中でともすれば圧し潰されそうになる自分を守るために

人生に折り合いをつける事が必要なのだ

 

何べんも繰り返して言うが

自分のしたいことと自分にむいていることは凄く近いのだ

ただ近くともその間には現実という第三者が常に横たわっている

清濁渦巻くこの現実の中で近い両者にうまく折り合いをつけれる人が

本当に素敵な大人だと私は思います

人生の岐路に立った時に〇×で答えを出す事より

どう現実と折り合いをつけるかを考えてみれば、

それ以上の素敵な答えが導き出せるかもしれませんね