「有菜、帰ろうぜ!」
「うんっ♡」
二人のワンダーランドに帰るぞ〜!
と、私のテンションMAXに。
咲希たちがにらんでいる前を通り、私たちは手をつないで外へ出た。
どんなに嫌な目にあっても、卒業するまで欠かさず出てやる。
そして卒業式の袴姿を麻琴に見てもらうんだ。
デートもする。
幸せの妄想をしながら、麻琴のアパートに到着。
私、なかなかの根性もん。
卒業して麻琴と一緒の病院で働きたいな。
そして…。
結婚したら私、毎日麻琴の好きなものを、手作りして出して出してあげるんだ。
「上がれよ。」
「ありがとう♡」
入ったらまずティータイム。
麻琴はコーヒー、私はミルクティー。
クッキー食べながら、いろんな話をするの。
こんな幸せな時間を私は〝天使の時間〟と呼んでいる。
悪魔的にダメなところもあるけどね、私。
人間だし。
良い事もあれば悪く、辛く、最悪な事もあるけど、へこたれないよ。
目標は麻琴とのウエディングだから。
咲希たち、悔しがるだろうな。
また文句は言われるだろうけど、卒業したらあわなくなるから、風の便りで私たちの事を聞いて、私また、妬まれるだろうな。
ま、いいや。
続く