発行:ダイヤモンド社 / 2005年11月 / 単行本
ジャンル:ビジネス
経営大学院などを運営するグロービス・グループによる、MBAシリーズの1冊です。
[目次]
序章 クリティカル・シンキングの要素と考える基本姿勢
第1章 論理展開
第2章 因果関係
第3章 解く技術
第4章 伝える技術
第5章 ケーススタディ
共感した箇所のご紹介です。
「クリティカル・シンキングの効用
・問題解決や意思決定の効果・効率が増す
・それまでできなかった斬新な発想ができる
・それまで見落とされていた機会や脅威に気づく
・会議や議論を効果的に進め、集団としてよりよい意思決定をすることができる
・説得や交渉、部下のコーチングなどがうまくできる」(15頁)
「一般に、「存在することを証明するより、存在しないことを証明するほうがはるかに難しい」と言える。幽霊の存在などはその最たるものだ。事件捜査の「アリバイ」も、そこにいなかったことを直接証明するのではなく、別の場所にいたことをもって、そこにいなかったことを間接的に証明する。」(101頁)
「ジャーナリズムの有名な言葉に、「事件は構造を明らかにする」というものがある。すなわち、それまでにも同様な構造が存在していたにもかかわらず、何も起きないうちはそれが看過され、事件が起きて初めてその構造が白日の下にさらされ、皆を驚かすというのである。最近では、特定の公的機関の不祥事や自動車関連の事故の後、その背後に横たわる構造が明らかにされ議論を巻き起こした。ビジネスパーソンとしては、「手遅れ」「後の祭り」にならないように、「危うい構造」には事前に気づいておきたいものだ。」(136頁)
「我々は何かを伝えようとするとき、伝えることに一生懸命になって、ついつい受けての都合を忘れて、自分の言いたいことを言うことに終始してしまいがちだ。しかし、コミュニケーションの目的は言いたいことを言うことではなく、コミュニケーションを通じて、受け手に理解・納得してもらい、できれば共感してもらって、自分(=伝え手)の期待する行動を取ってもらうことだ。」(167頁)
「紛糾する議論によく見られるのは、議論の内容ではなく、相手の人格を攻撃する人格攻撃である。相手の人格に対して不当に中傷・誹謗したり、名誉毀損になりかねない言葉を投げつけたりするなどが典型的だ。(中略)
こうした人格攻撃は、クリティカル・シンキングを目指される皆さんは厳に慎んでもらいたい。その理由は以下の通りだ。
1)ビジネスでは、多くの場合、その後も相手と一緒に仕事をすることが多く、気まずい雰囲気を残すのは得策ではない
2)人格攻撃は、まずほとんどの場合エスカレートし、埋めがたい溝と疲弊感をもたらす
3)論争の当事者以外からの評価が下がる
人格攻撃で得られるのは、その瞬間の刹那的な自己満足だけだと思っておいたほうが賢明である。」(189頁)
最初の章では「ロジカル・シンキング」と「クリティカル・シンキング」の違いについて述べられていましたが、正直に言ってよくわかりません。
ただ、この本に載せられている思考方法は、気がつけばほとんど自分としては身についていたので、改めて整理ができてよかったと感じました。
ただ、このMBAシリーズの他の本を手に取りたいか、と問われると正直遠慮するかもしれません。
内容と価格に、少し乖離があると思いました。
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