『氷点』(評価★★★☆☆) | 遠近法で描く中国 -2nd Season-

遠近法で描く中国 -2nd Season-

片手にピストル 心に花束 唇に火の酒 背中に人生を。 

作品:『氷点』(上・下)、『続氷点』(上・下)
著者:三浦綾子
出版:角川文庫
ジャンル:小説

本紹介からは脱線しますが、
『氷点』という作品を最初に知ったのは、ドラマでした。
ずいぶん前のことなので、調べると、2001年のドラマだったようです。
とにかく、三浦友和さんが演じた役が印象に残っていました。

ですがこのドラマ、最後まで観た記憶がないのです。
たぶん、そうなのでしょう。
当時一緒に生活していた女性が、三浦綾子さんの作品のファンで、
付き合って見始めたのだと思います。
ただぼく自身は、当時は物語に入り込めなかったのでしょう。

結局その年の暮れには、パートナーとも別れました。
そんなこともあって、『氷点』という作品との接点がなくなったのか、
特に触れることもなく、約10年経ってしまいました。

何の気もなしに通った、近所の古本屋、
そこに『氷点』が置かれていました。
すぐには買うことができず、数日後改めて購入しました。

物語が始まって、少女が殺害される場面までは、読み進めるのが辛かったです。
その後の登場人物の心理描写には、どんどん引き込まれていきました。

この作品では、贖罪、つまり人は罪を許すことができるのか、と読者に問いかけます。
本当に神のみが罪を許すことができるのでしょうか。
アダムとイヴの時代から、人は罪をつくり続けているのであるなら、
人は罪作りな生き物なのかもしれません。

もし10年前に人を許すということが可能だったならば、
自分の運命も、変わっていたのでしょうか。


氷点 (上) (角川文庫 (5025))/三浦 綾子

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