高級サロンで教わったこと
以前勤めていた高級サロンでは、言葉遣いや所作、知識、服装、メイク、カウンセリング力など、さまざまな教育が行われていました。
その中でも、社長が特に大切にしていたことがあります。
それが掃除。
しかも、自分たち自身の手で徹底的に掃除をすることでした。
サロンは高級路線を掲げていたため、掃除のチェックもかなり厳しいものでした

毎月監査があり、品質管理の基準も細かく定められていました。
正直、当時は思っていました。
「雑務、多いなぁ」と
実際、掃除や管理業務の負担は決して小さくありませんでしたし、働き続けるには大変な部分もありました。
けれど、それによって守られていた品質も確かにあったのです。
社員は教育され、空間は整えられ、お客様は気持ちよく過ごせる。
今振り返ると、それは会社の仕組みだけではなく、社長自身の価値観でもあったように思います。
掃除をしている人にしかわからないこと
当時の私は、
「高級サロンなんだから、掃除のプロにお願いすればいいのに」
と実は思っていました
真っ白な制服のまま掃除をすることにも、少し不満があったのだと思います

完璧な身なりで仕事を始めなければ、それはまたチェックが入るのに、掃除も完璧にしなければならない。
掃除すると服は汚れるものだから、汚れないように掃除を完璧にするのは骨が折れるのです

けれど、働いているうちに気づいたことがありました。
掃除には、ただ綺麗にする以上の力があるということです。
不満を抱えながら仕事をしていると、人は少しずつ疲れていきます。
でも不思議なことに、掃除だけは違う。
隅々まで綺麗になった空間を見ると、自分自身の気分も上がるんです。
美しい場所で働けることが嬉しくなる。
そして私は、もう一つ感じていました。
その場所自体が喜んでいるように見えること。
綺麗にしてくれてありがとう。
そんな声が聞こえるわけではないけれど、場の力が戻ってくるような感覚があるんです。
私はこれこそが掃除、ないしは風水の本質なんじゃないかなと思っています。
お客様は気づいている
監査前になると、普段以上に徹底した掃除をしていました。
毎日綺麗にしているのに、さらに磨く。
お客様はそんなことを知りません。
けれど不思議と、
「なんだか今日は気持ちいいね」
「なんだか明るいね」
そんな言葉をいただくことがありました。
目に見える変化ではないんです。
でも空間が整うと、人はそれを感じ取る。
私はそう思っています。
そして社長は掃除だけではなく、〇〇も大切にしていました。
それは…
社長が大切にしていたもうひとつのこととは?
また、亡くなった祖父母の存在が急に遠く感じてしまった私が気づいたこととは?
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