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龍月佐也加のブログ

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このシリーズは全て夢の中の出来事なので


荒唐無稽なのは致し方ないが


前回のブログで子猫のクロちゃんが今生きていたら


とうに30才を越えていると書いて


いやいやそれはないだろう、


あなたが高校生の頃からすでに


50年経っているのでしょう


とご指摘を頂いてしまった。


いや別に計算を間違えた訳でも


ウソをついた訳でもない。


この夢を見たのが30年前で


夢の中では高校生だが


実は40代のオバさんだったから。


そのような矛盾に


いちいち反応していると


夢物語は読めない。


と、言い訳はこれくらいにして


また夢物語に戻ろう。




高校生のまま齢をとらないはずの霧子が


その日の夢では


20代の成人女性となっていて


その美しさといったら…


表現力の乏しい私には


それを的確に言う事は難しい。


島崎藤村の詩


"初恋"の一節に


"まだあげそめし前髪の


林檎の下に見えしとき


前に挿したる花櫛の


花あるきみと思いけり"


とあるがまさに


そんなひとなのだ!


え、ますます分からない? 


これも致し方ない。


夢のなかの顔は


とかくボヤケているものなのだ。


イメージだけでお願いしたい。


とにかく花のように美しいひとと


私は海を眺めていた。 


まさに青春小説の一コマである。


と、霧子の目から


突然涙が溢れ出した。


ーどうしたの!


戸惑う私。


いつもクールな霧子の


泣き顔など


今までに一度も見た事が無かった



ー彼と別れたの


どの彼かさっぱり分からない。


とにかく霧子はよくもてて


言い寄る男は絶えない。


ーえっ、私付き合った人は一人だけよ


そう来たか。


それなら高校時代から仲良かった


あのKくんか。


ーそう、Kくんに


私、好きな人が出来たからと


ウソをついてしまったの


ー何でそんなウソを…!


絶句する私。


そのKくんと霧子は本当に仲が良かった。


いつも二人は一緒だった。


余りに自然で堂々としていたので


周囲の誰からも公認であった。


話したがらない霧子から


ようやく聞きだしたのは


要するに彼の


浮気疑惑である。


しかし全く根拠がなく


強いていえばタロット占いで


疑わしいカードが出たというだけであった。


全く馬鹿馬鹿しいにもほどがある。


しかし霧子は


私のタロット占いがはずれる筈が無いとの


一点張りで


ほとほと参ってしまった。


そして彼女の本音を聞くに至り


ますます呆れるしか無かった。


自分から別れ話を切り出しながら


この日以来1か月


彼からの連絡をひたすら待っていたと言う。


ーじゃ彼の気持ちを


もう一度タロットで占って見たら?


と提案すると


しぶしぶタロットを取出し


それでも素早く鮮やかに


3枚のカードを並べた。


順にカップの3、ソードの3、ソードの9。


霧子は一瞥するや否や


ワッと泣き伏してしまった。


私も言う言葉が無かった。


…………。



そして目覚めた私は


ある事に気付いて


愕然とした。


この夢の中の霧子の悲しみ


それはそのまま私の悲しみであった。


この悲しみは何十年私の引きずってきたもので


私の体験そのものであった。


そしていつの間にか


記憶の彼方に追いやり


忘れ去った振りをしてきた


余りにも哀しい想い出。


私の場合、彼への浮気疑惑はタロット占いの結果ではなく


約束したデートのすっぽかしという


お粗末な出来事ではあったが


確かめもせず


若さにまかせて


ウソをついての無理やりの別れだった。


その後は悲惨であった。


後悔と申し訳なさとで


苛まれながら


詫びる事もなく


忘却の彼方へと


追いやってしまった。


裏切ったのはむしろ私だったのかも知れない。

それにしてもは何故霧子は


そんな過去をほじくり返したのか。


あの才能、あの美貌。


私とは全くの真逆でありながら


ひょっとしたら霧子は私の分身であったのかも知れない!


もう一人の私は


ずっと悲しみ続けていたのかも知れない。


私は闇の中で手を合わせて


霧子に謝った。


そして昔々の彼にも。 


ごめんね、本当にごめんねm(_ _;)m



占いのアリーナ所属🙏龍月佐也加













何故夢