人生は学校


この続編まで書きたくなる私は
性格がしつこいという理由もありますが
人よりちょっと変わった
貴重な通学体験を持っているからです。
家庭が貧しかったために
中学を卒業後すぐ就職した私は
高校に通学するもと同級生たちの
セーラー服や学生服姿が眩しく
折しも舟木一夫の歌う「高校3年生」が大ヒット!
高校生活への憧れが
止められなくなりました

帰宅が夜遅いのは女の子には危険という理由で

定時制高校への入学を反対する父を
説得するのに3年かかりました。
最終的には恩師であった高校の先生が
直々に父に会って頼みこんで下さるという
ありがたい幸運を得て

18才にして憧れのセーラー服を
着る事が出来ました。
同級生が卒業する年にすれ違うように入学した私でした

家は陸の孤島と言われるほど
不便な町(正しくは村)にあり
その通勤通学は
予想以上に困難を極めました

睡眠時間は毎日2、3時間
仕事中も授業中も睡魔との戦いでしたが

ただただ楽しくて
4年間は夢のように過ぎました

その後夜間の短大にも通う事が出来
計6年半の学生生活は
私の人生に燦然と輝く宝物です


だから私にとって
人生を学校と考えることは
人生を楽しくするための
演出みたいなもの

学校が苦手なかたには
他の大好きなものを
当てはめられたらいかがでしょうか

例えば旅
車窓に映る景色の美しさを愛で
時には山にも登り
谷にも落ちたり…

または道場でも

劇場でも
映画館やゲームセンターでも!
なぁんて無理がありますか?
何でもいいから好きなものと
人生を重ね合わせて
工夫をこらしたら
今よりもっと楽しくなりそうな気がしませんか?
蛇足ですが
楽しかった学校生活を
当時詠んだ短歌で
偲ぶ事がよくあります。
50年も前の作品ですが

「ガソリンの匂い沁みたる手洗いて夜学の人となる服を着る」
勤め先のガソリンスタンドでは
仕事中は事務服や作業服を着ますが
卒業する22才まで
セーラー服で
おマケに厚底メガネに
三つ編み姿で通う
伝説のツワモノでしたよ

さらにもう一つ蛇足を加えます
(やはりしつこい)
今年ノーベル医学賞に輝いた
大村智教授は
定時制高校で教鞭を振るわれていた頃
出会った生徒達が仕事と勉学に
真剣に励む姿に触発されて
再び医学の道に戻り
病に苦しむ人々を救おうと
志をたてたとお聞きしています。
さもありなんと思います。
その時期も偶然、私が通学していた頃とほぼ重なり
その頃の定時制の生徒達は
実に熱意があり
ひたむきさがありました。
あの頃の教室の様子をお見せしたいです!
眠い眼を擦りながら
見つめる黒板を
照らす灯りは
少し暗いけれど
そこには
今や死語となった
仲間を思い、いたわる友情と
熱意の固まりのような
"青春"がありました!
大村先生をテレビで拝見する度に
あの懐かしい青春時代を思い出し
胸キュンの私です


龍月さや香でした