先週のゲストは、つくろい東京ファンド代表理事の稲葉剛さんでした。
コロナ禍が日本に蔓延し始めた頃だったか、緊急事態宣言が発令される前だっと思う。私自身の関心がまだウィルス感染の恐怖にしかなかった頃、テレビで稲葉さんの活動を知った。路上生活者が増えることを予想して空室を探し、下見して借り上げているところの密着取材だった。ニュースの多くが病院の空きベッド問題を報道している時に、近々仕事をなくし住居を失う人たちのために、すでに空き室を用意している人がいることに驚いた。
ディーンさんが稲葉さんに共感し、自分の実感から発想して質問するところもわかりやすかったし、三原勇希さんの進行もいつもながらとても適切だった。
特にBOSSの質問「日本に国籍はあるのに住所がない人たちは、一度落ちたら二度と這い上がれない落とし穴のように感じてしまうんじゃないか。一度住所を失うことは、今の日本においてどういう意味になるのか」という箇所。
(BOSSの曲『Made In JPN』の歌詞、「つまずいても許せる社会」が頭に浮かぶ。)
稲葉さんによれば、「住所や住民票がないことで仕事にも就きにくく、もう一度アパートを借りようと思っても現住所を求められる」。「貧困の問題を個人の努力の問題にするのではなく、社会の問題としてみんなで解決することが重要」とのこと。
「生活や家賃に困っている兆候を感じたら、私たちのようなNPO団体や行政の窓口に繋いでいただければと思います。」
「日本社会は自己責任論が言われるので『恥ずかしい』と感じて、なかなかSOSを出せない」
「自己責任論が強い理由として、戦後から根強く続いた『頑張って働けばなんとかなる』という精神があるから」
「いくら頑張っても貧困から抜け出せないことがあり得るということを知っていただきたい」
また、稲葉さんはビッグイシュー基金の共同理事も務めていて、雑誌による就労支援だけでなく、生活支援、ダンスやサッカーといった文化・芸術活動の応援にも力を入れているとのこと。
ホームレスサッカーについての記事はこちら
そういう視点があったのかと目から鱗の回でした。
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