辻村 寿三郎人形展 平家物語縁起
~清盛、その絆と夢~


9月29日 京都タカシマヤにて
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この日は観月祭に行く予定だったが、午後から雨模様の
ため予定変更。その代わり別の場所で月を見た。

今回の目は「月の光」。くっきりした目ではありません。
会場で上演される14分間の映像の中でそんなふうに語る
辻村寿三郎さん。
アップになった人形の目にはたしかに白目と黒目の輪郭と
いうものがなく、まるで涙をためているように見えた。

「歴史のみが真実ではない」という思いから、ご自身が
綿密な取材を重ね、独自に解釈して創られた平家物語の
世界はほんとに繊細で豊か。
展示ごとに添えられた説明書きは、寿三郎さんが語られ
た言葉で構成されているのか、とてもわかりやすかった。

個々の人形はというと・・・
崇徳上皇の場面はどれもドラマチックとしかいいようが
なく、なかにはリチャード3世みたいなのもあった。
鹿ヶ谷の陰謀はそんなふうに解釈するのかと思ったり。
私が一番見入ってしまったのは、黒の直衣(束帯?)姿
の「祇園の女御」かもしれない。年齢を重ねたその顔に
宿る諦観の表情というのだろうか。見れば見るほどゾク
ゾクする。

平清盛がまたひじょうに素敵だった。
右眉に比べほんの少し下がった左眉はどうも意識的に
作られたフシがあり。目も左目のほうがやや小さい。
このアシンメトリーな眉と目が醸す独特の風情の清盛
人形を何体も見ると、会場を出る頃にはアラふしぎ。
清盛さま~♪ な気持ちになる。
思い出した! ポスターに使われている清盛最晩年の
人形には女の人の着物を肩にかけてあげたとか。母親
をすぐに亡くしており、きっとマザコンだろうからと。

平家物語のほかに仏像や干支の動物も。
干支人形がすっごく可愛かった。

午後6時からはトワイライトサービスで入場料半額に。
知らずに行ってにっこり♪(最終日は午後5時まで)

京都タカシマヤは10月1日まで。
このあと新宿タカシマヤ、横浜タカシマヤで巡回展示。

<TV放送>
10月21日(日)22:00~23:00 NHK Eテレ
『ETV特集』に辻村寿三郎さん出演予定。


<自分メモ>
はじめて辻村寿三郎さん(当時ジュサブローさん)の人形
を見たのは1980年の人形芝居「海神別荘」。


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