ヒルネ エンライトメント
遡ると、俺は名所、旧跡、寺、そこかしこで昼寝をしてきた。
京都在住の友人と寺周りをした時、境内でよく寝てた。
正確には、当時瞑想しているつもりでも、呼吸や座り方など
知る由もなかったので
ジッと動かないで、静かにしてると寝てしまったケースが多い。それも何時間も。
庭に興味がない訳では無い、寧ろ多いにある。
西賀茂の西で京都舟山南稜の山腹に有る「正伝寺」など好きで
何度もでかけている。
鎌倉時代に創建された臨済宗の古刹である。
登って行くと不自然に木立が伐採してある印象がある、後で
理由が判る。
寺に入り、暖簾を捲ると小ぶりな小宇宙の枯山水が前にでる。
冷やりとした空気が撫でる、それもそのはず上を見上げると
手の跡、くっきりとした伏見上落城時の血天井だ。
腰を下ろし、庭を見やると先程の散切り木立が遠近法よろしく
比叡山の借景、白壁に白砂の敷き込み、七五三に刈り込まれたサツキの緑。
背の襖絵は狩野山楽、小さいが完成度が高い張り詰めた世界。
そんでもってここでもぐっすり寝た。血天井下でよく寝れると
我ながら思う、流石に妙な夢は見る。但し歴々な史実は脳内に
ないので意味不明な脈絡の夢想だ。
友人宅がこの寺に近かったので、三日連続で通い瞑想と称した
熟睡をカマシタ。
三日目は人が皆無だったので、ついぞ横になってしまい、見かねた住職にコレコレと起こされた。
怒られるかなぁと思ったら、にこやかに裏に呼ばれてお茶を
頂いた。
脈絡のない夢の話をしていると笑ってくれて、即席に座り方など教えてくれた。
庭の意味合いなども教授してくれて、この小振りな枯れ山水が
一段と気に入った。
最近はこんな緩やかな旅など出来ていないのだが、土地を場所を体感するには昼寝が一番と自論で持っている。
その土地の空気の作用か、不可思議な夢が付随するね。
詩仙堂でも曼殊院でも、兼六園でもタップリ寝たね。
ま 怒られたり、叩き起こされたりした経験も多くあるので
推奨できる方法ではないけれど.......(笑)
