2022.12.8 THU 19:00~  at KT ZEPP YOKOHAMA

 

 

 

 

 

<セットリスト>

SE:サンフォレスト
01.I Will Come(before new dawn)
02.明かりを灯せ
03.Everthing With You
04.診断書
05.モンタージュ
06.Don'tThink Twice(It's turn over)
07.深緑のMorning grow
08.Alone in Lonely
09.In The Air,In The Error
10.In My Hurts Again
11.うつして
12.Maybe Understood
 
En-1
13.Dinosaur
14.Stop brain
15.Drawn the light
16.明日を落としても
 
En-2
17.前頭葉
18.神のカルマ
19.天才
20.リアル
 
En-3
21.Les Misé blue

 

 

 

2022年12月8日(木)、平日の晴天の東京→横浜。

約11か月ぶりのsyrup16gのライブ参戦。

会場はKT ZEPP YOKOHAMA。

はじめましての会場だ。

突然の新譜発売とアルバムツアー告知があったのが9月27日。

昨年11月の新曲披露会「20210」から待ち続けた

ぷっしろファンの想いが叶えられることになった。

 

11月23日発売の新譜「Les Misé blue」

音楽と人で編集長の金光さんが

 

「何物にもとらわれない純粋さという面では、これはCOPYに近いのかもしれない」

 

と話したそれを私たちは胸をドキドキさせたり

少しの怖さも抱えながら聴ける日を待った。

CDを手にして音源を再生したその時に私は、

再結成後、一番最高なアルバムが出来上がっていたという事実に

思わず聴いていた車の中で泣きそうになってしまった。

何というか

 

「やっとここまで近くに来てくれたんだなぁ」

 

そんな想いが心に溢れ安堵感と幸福感に包まれるのをどうしようもなかった。

歌っている事は今までのシロップと変わっていないのに、

メロディが今までになく多彩な表現を携えていて、

あちこちに

五十嵐の本音と入り混じったような

光の粒が散りばめられている。

最近のインタビューで五十嵐が語ってきたように

どうやらやっとリスナーの切なる片思いが

五十嵐に届いて完全なる相思相愛になれたんだなぁ

そう思った。

そうなれた時の五十嵐の天才ぶりがこのアルバムには詰まっている

それを聴いたリスナーはより一層

シロップを身近に感じたに違いない。

体温を感じるような距離感で楽曲が届いて来る。

そんな素晴らしいアルバムが出来上がった。

 

そして3本のZEPPライブツアーが告知された

「20210」で披露された楽曲がセルフプロデュースにより

見事にブラッシュアップされ、アレンジも歌詞も磨き上げられて

届けられた曲たちがライブではどう演奏されるのか。

 

迷うことなくYOKOHAMA2DAYSのチケットを確保し2DAYS

参戦することとなった

 

1日目。

2020年3月にできたばかりのKT ZEPP YOKOHAMA。

洗練された街並みにしっくりくるような都会的な佇まいの

ライブ会場。

周辺はクリスマスと年末の雰囲気をハイソに醸し出している。

グッズは後で通販があるとのことだったので

整理番号がそう良くない事もありゼップに着いたのが6時を大きく回った頃。

新高島駅に着く前にフォロワーさんがロッカーは空いていると情報を

下さったので荷物をロッカーに入れて会場入場。

 

初日は下手五十嵐側でその時を待った。

会場に流れている音楽はサンフォレスト。

マイナーながら、かの映画『時計じかけのオレンジ』にも楽曲を提供している英国アシッド・フォーク・バンドらしい。

 

19時になり間もなくメンバー登場。

大阪と同じに昨年11月「20210」で演奏されたその順序で

楽曲が演奏されていく。

 

新譜「Les Misé blue」は曲作りにおいて

基本アコギで作曲されたこともあり美メロメインの

ミデアムテンポな曲が中心。

1曲目「I Will Come(before new dawn)」

グレッチの4ビートの五十嵐のギターのコードストロークが

響く中、歌が始まる。

思っていたよりもずっと五十嵐の声が良く出ている(笑)

そこから3曲「明かりを灯せ」「Everthing With You」が

演奏される。

やはりさすがはライブバンド。

音源よりもベースとドラムスの音が前面に出ていて

ずっと生々しく楽曲がフロアに届く。

3曲終了した後大樹ちゃんのMC。

 

大樹ちゃん「こんばんは、どうも、我々です。syrup16gを観に来た、ってことですよね?」

 

から始まりガイドラインを確認。

そのあとかな?

最早記憶も怪しいのだけど

サングラスをキメたキタダさんがMCの口火を切って

 

キタダ 「(大樹ちゃんに)明日も来る?」

大 樹  「明日は今日よりも遅く来ます」

キタダ  「五十嵐くんは明日来る?

五十嵐  「明日はないつもりで、今日死んでもいいくらい全部出し切ります!」

 

キタダさんが仕切るMCって本当に珍しくて

ここだけでも何かいい雰囲気でぷっしろいい感じやんって

思って嬉しくなった。

 

そこからの「診断書」死んだっしょ~モンタージュ

五十嵐の歌う歌詞がクリアに聴こえてくる

はっきりと歌詞が聞き取れる。

 

「choose to marry

そんなんじゃ 無理か

普通

思い出が 重なり

歪む空 消えない」

 

そして特筆すべきは大樹ちゃんのコーラス。

ドラマーの中では私の中で歌うまベスト1な大樹ちゃんなのだが

音源とはまた違ったアレンジの美しすぎるコーラスで

そこにしかない世界を描いて見せていたのが凄かった。

 

歌詞がクリアに届いたのはPAさんのお陰なのか

今までのライブの中でも一番歌詞が聞き取りやすかったように思う。

レミゼは激しいロックナンバーではないので

だからこそ歌詞をクリアに聞かせてくれたとしたら

それは正解だったと思うし、シロップの描く歌詞の世界観も

がっつりと伝わる事はとても嬉しい事だった。

 

一番前評判の高かった「うつして」

アウトロのギターソロがちょっと危うかったけれど

気持ちよく階段を上がるように音が上がっていく瞬間の気持ちよさ

そして本編最後は「Maybe Understood」

 

そしてアンコールは新譜からダイナソー

 

MCで

 

五十嵐 「(ちっちゃーい声で)レミゼブルー聞いた?」

お客さん 大拍手

男 客 「ライブもっとたくさんやってー」

五十嵐 「やりますよー!多分(笑)」

 

Stop brainでは五十嵐が5.6弦を外してカポを付けてたみたいだけど

前みたいに落ちることがなくて良かった(笑)

 

そして2回目のアンコールの前頭葉~神のカルマ~天才~リアルの流れ

レミゼ曲が殺気だ散るところから最適な距離をおけた分

アンコールのこれらの曲たちのギター、ドラム、ベース、そして五十嵐の歌の

切れ味が半端なかった。

絶妙なアンサンブルの嵐完璧でした。

前頭葉での「ウッ!」とかの五十嵐も声も十分に入れてくれた。

神のカルマのマキリンのベース最高にクレイジー

リアルでの音の嵐浴びまくれて至福。

「圧倒的な存在感~」でのハンドクラップ出来て嬉しかったな。

 

そして…

3回目のアンコールはタイトル曲

Les Misé blue

 

「ひとりの世界は

 ひとりじゃないから

 ひとりの世界は

 仲間がいっぱい」

 

この曲でシロップのライブが終わる。

この曲をメンバーと同じ場所で共有している。

五十嵐の言う仲間が目の前にいるんだよな。

五十嵐がひとりじゃないと目の前で歌う

その幸福感は言葉では表せないものだった

 

2日目に続く・・・