【いよいよフェリーを降りる】
壱岐行きのフェリーの下船口近くには、すでに下船を待つ人でいっぱい。壱岐の島特有の聞きなれない方言に、島へ来たのだという思いが強くなる。
話に聞き耳をたてていると、どうやら牛を飼っていて、その牛についての話をしているようだ。
そういえば壱岐牛の事は知人に聞いて知っていた。
なんでも歴史ある黒毛和牛で、美味しさは他のブランド牛に劣らないと興奮気味に話す知人の様子から、美味しいのは間違いなさそうだと感じた。いつか食べてみたいものだと思っていたのだ。今回の旅の食事のメインとなりそうな期待が膨らむ。
そうこうしているとフェリーが着岸した。下船口を抜ける時に、切符を渡さないといけないらしく、ちょっと手間取ってしまった。旅慣れしていない感じでちょっと恥ずかしい。
【壱岐の島へ上陸!】
とうとう島に上陸!空気が美味しい気がするのは、穏やかな日差しと真っ青な空のせいだけではなさそうだ。
思いつきで出発した壱岐旅行。泊まる民宿だけは予約していたが、それまでの壱岐の島の過ごし方を考えていなかった。
自然が豊かなのは見聞きしていたので、自然を身体で感じるのもいいだろう。
そんなことを思っていたら、私の宿泊予定の民宿の看板を掲げている男性が。
話かけてみると、なんでも民宿までの送迎だという。
宿泊予定の民宿の近辺には飲食店がなく、昼食をとるなら、途中下車でレストランへも立ち寄れるという事だ。
船酔いで昼食はとれない場合もあるだろう、と思っていたので、何も考えていなかったが、とても穏やかな海だったし、なにより島の空気の美味しさで胃袋まで刺激されてしまったようだ。腹の虫が鳴ったので、その話に便乗することにした。