教員になりたい。そう思っていました。
小学４年生のとき
突然、いじめの対象になり
筆箱を隠されたり、無視されたりしました。
先生に言っても、仕方ない。
親に行きたくないと言ったら、心配をかける。
でも
もし言えたとしても
「行きなさい」と言われるだけかも…。
そんなふうに思っていました。
だから
休み時間になるたびに
廊下で1人で過ごしてきたことを覚えています。
ようやく終わった「４年生」としての１年。
頑張ったけれど
１つ、変わってしまったことがありました。
それは
人前で話すと
緊張で泣いてしまうようになったこと。
いじめられたことで
人の目が気になり
緊張を感じやすくなってしまったのかもしれません。
進級し
なんとかごまかしごまかし過ごしていた時のこと。
授業中、クラスメイトの女の子が
発表しているときに泣き出したんです。
なんと言っていいのかわからなくなってしまったのか
話したいことに感情がたかぶったのかは
記憶が曖昧ですが
男子たちが笑って、からかいました。
あー…やっぱり泣くとこうなるよな…と
思っていたとき
先生が男子を制しながら、話してくれました。
「なんで、一生懸命頑張っている人を笑うの？
泣いたのだって、感受性が豊かだからよ。
素敵なことじゃない？」
驚きました。
そして
私の心に光が差した気がしました。
私もこんな大人になりたい。
こんな自分じゃダメだって思っている子がいたら
素敵よって言ってあげられる大人になりたい。
私は小学５年生で、夢を見つけました。
