K-20 怪人二十面相・伝 | ライジング

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『K-20 怪人二十面相・伝』


怪人二十面相といえば子供の頃、学校図書に必ずラインアップされていた乱歩シリーズ。実のところ、コナン・ドイルの「ホームズシリーズ」は読んだことあるんですが、乱歩はあんまり読んだ記憶がなく(ギャグマンガの"らんぽう"なら愛読してたんですが)、いまひとつ知識もなく観たんですが、そんなことはまったくの関係の無い、お正月の娯楽映画としては老若男女が楽しめるなかなか良い作品でした。

それと、アクション&トリッキーなところが見所ですが、推理モノとしても"犯人は誰だ!!"部分の仕掛けはちょっとビックリでした。

時代は、太平洋戦争をしなかった1949年の架空都市が舞台です。建物や風景もレトロ感たっぷりですが、身分制度によって極端な格差社会を生んでいる窮屈で息苦しい世の中に颯爽と現れる怪人二十面相。予告どおり鮮やかに盗んでいく彼にはある企みがありました。その企みに利用されるのが、サーカス団の花形の平吉。その結果、全てを奪われ追われる身になった彼にかつての仲間が、明智探偵とその婚約者の羽柴葉子が絡んでいきます。怪人二十面相の企みとともに、そこに関わる人たちの運命がどんどん変わっていく様がとってもうまく描かけてるなぁって感心しました。


ストーリー展開に無理が無くストレス無く中だるみも無くとっても気持ちよくすっきり観られるところにこの作品の脚本、演出の妙を見た感じがします(ただひとつ、平吉の泥棒修行だけは時間の都合上でしょうが、かなり圧縮されてましたけど・・・)。

その監督、脚本は、佐藤嗣麻子。TVドラマの脚本、演出を多く手掛けている方で、あの大ヒットドラマの「アンフェア」も彼女の手によるものだと知って納得しました。


演者も人気、実力ある俳優ばかり。

サーカス芸人 遠藤平吉役の金城武、明智小五郎役の仲村トオル、令嬢 羽柴葉子役の松たか子 どの俳優も、今 旬の人たちばかりですが、持ってるコミカル部分、感情のこもった場面、どの表情もすばらしいです。

そして、脇をがっちりサポートしている面々もすっごく良くて、心強い師匠 源治役の國村隼やその妻役の高島礼子、明智探偵の助手 小林役の本郷奏多がコミカルないい味出してます。國村隼は、出てない作品は無いのかと思わせるほど常連ですね。


家族で、恋人同士で、友達同士で、もちろん1人でも、どんなシチュエーションでも楽しめますよ。