古都奈良にて③ - 薬師寺 - | ライジング

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脈略のない乱文・乱筆の嵐.....そう雷神goo

唐招提寺からわずか5分ほどで薬師寺へ。

唐招提寺は早い時間だったせいもあって参拝客はそれほどでもなかったんですが、こちらに来ると一転、大勢の人がいて驚きました(当たり前なんですが・・・)。


この薬師寺は、680年に天武天皇(大海人皇子)が発願、持統天皇、文武天皇を経て完成したと見られています。白鳳文化の代表的な建造物で、伽藍は中央に金堂、東西に塔を置きその周りを回廊で取り囲むという独特な配置で東大寺も同じような伽藍だったそうです。


まず、北の興樂門から受付して入ったのですが、本来でしたら南門を通って前面に金堂、両側に東西の塔を見るというシチュエーションが欲しかったなってちょっと残念な気分でした。唐招提寺から南下して行き着いたのが北側だったので仕方ないんですが。


とにかく建物がどれもスゴイです。圧倒されっぱなしでした。

金堂、大講堂、西塔といずれも近年に再建され、その当時の白鳳様式で復原されています。

金堂や東西の塔にある、本来の屋根の下にあるもう一層屋根があるかのごとく付いている裳階(もこし)が美しさ華やかさを際立たせています。平城宮の朱雀門を思わせる荘厳華美な威容は圧巻です。

そもそも古刹を見るにあたり、古さが良しという中で、創建当初の姿で見ることができるのも興味深いものです。


 金堂
金堂


 大講堂
大講堂


東塔は哲学者フェノロサが「凍れる音楽」と評するほどあまりにも有名ですね。

薬師寺で唯一創建当時の姿を残している建物で、隣の西塔との対比がとてもおもしろいです。東塔も創建当時は西塔のような姿であったろうと思いますが、木の経年色がこれほどの"音楽"を生み出すとは創建当時の人たちも思いもつかなかったでしょうね。

西塔の朱と金で彩られたきらびやかな姿もまた美しい。

この東西まったく色合い、建築年も違う塔が建ってるっていうのも不思議でおもしろくてまた違った趣があります。


 西塔
西塔


 東塔 (国宝)
東塔


東院堂は一度、消失して、鎌倉時代に再建された当時の姿そのままで東塔と同様に経年した木そのもの材質感がなんともいえず深い情緒を生み出しています。


 東院堂 (国宝)
東院堂


この回廊も再建されたそうで、朱の色が鮮やかで、整然と並ぶ柱が奥に続いていく様を見ていると吸い込まれそうな気分になります。


 回廊

回廊


春、秋の特別拝観で「吉祥天女」を見ることができました。麻布に描かれた独立画像としては、日本最古の彩色画だそうで、奈良時代の作品ですが、ほんっとに素晴らしい。色は若干褪せている感はありますが、絵心のない自分でも色使いや神々しい天女の姿に驚き凄さで声が出ない状態でした。


あと、せっかくなので玄奘三蔵院伽藍とそこにある画家の平山郁夫が作成した「大唐西域壁画」を見てきました。そもそも玄奘三蔵の足跡や人物についてまったく知識ゼロで挑んだのですが、如何せん時間が無い中で走り走りで見る画世界ではなかったように思います。


おまけですが、次なる場所、奈良公園方面へ向かう前にせっかくだからと垂仁天皇陵に寄りました。この垂仁天皇陵は全長が227mもある前方後円墳で、周りは田畑があってとってものどかな雰囲気です。古墳っていうと上から見た写真をよく見ている関係で、現地で見る横からの姿に"アレレ"なギャップを経験した方も多いと思います。でも、お墓ではありますが、濠をめぐらし正確に形成された姿は美しく王の墓であるという威厳に満ちています。当時とんでない人達に手によって造られたであろう巨大な古墳はやっぱりスゴイ。


 垂仁天皇陵
垂仁天皇陵1