ダイヤ「はい、これがその生徒の個人情報ですわ。もっとも、生徒会長権限で見れる範囲のものですけど」

シロー「いや、十分だよ。助かる」





ダイヤ「……わかっていると思いますが、本来ならあり得ないことですのよ。学内の、それも生徒の情報を部外の人に見せるなんて……」

シロー「ぐっ……すまん、ここで見て直ぐ処分するからさ」

ダイヤ「信用していないわけではないですけど、そうしていただけると助かりますわ」





 矢澤にこ。今年の4月ごろにニコルドシティここに引っ越してきた。時期の関係で浦女へは転校扱い(違う制服を着ているのはそのため?)

 部活には所属してなくて、一学期の成績は……学年三指?!

言っちゃなんだが見た目によらないってか……。……





シロー「……なぁダイヤ。この生徒のこと、どう思う?」

ダイヤ「矢澤にこさんの事、ですか?」

シロー「ああ。接点薄いかもしんないけど……」

ダイヤ「そう、ですわね……」





ダイヤ「若干軽い、というところもありますが、明るく交友関係も広い方ですわ」

シロー「、聞いといてなんだけど、知ってるのか?」

ダイヤ「ええ。転入生ということもあって少し心配していましたが、クラスの中でも友人は多く、よく廊下や下校路でクラスメートの方々と話しているのを見かけましたわ。素行が悪いわけでもなく、目立って問題を起こすこともありませんでしたし」

シロー(通う生徒のことは頭に入れてあるっつってたけど……すげぇなホント)

ダイヤ「……ですが……」





ダイヤ「最近は学校に来ていないようですの」

シロー「、え……」

ダイヤ「今年の5、6月頃だと思いますが、無断欠席が目立つようになって……2学期に入ってからは学校にいることの方が珍しい、と聞いていますわ」

シロー(ギフトの騒ぎと時期が被るな……)

ダイヤ「何度か自宅まで様子を見に行ったこともあったんですが、親御さんもいない様子で……学校で声をかけようとしてもすぐに姿をくらましてしまって……」





ダイヤ「……彼女に、何があったんですの?」

シロー「それは……すまん。今はまだ……言えない」

ダイヤ「…………」





ダイヤ「サムライブラック……いえ、シローさん。にこさんの事、お願いしますわ」

シロー「、……いい、のか?」

ダイヤ「私では役者不足の話のようですし……もちろん、ヒーローの皆さんを信頼しているからでもありますわ」

シロー「……ああ。背かないよう、応えるよ」




ざ っ ・ ・ ・



シロー(……また、話を聞かなきゃいけないな)