ゾ ガ ギャ ッ !

『分離、結合するんなら、散れないようシールドかなんかで囲むか燃やすとか……』

シロー「どのみち物理だけじゃ倒しきれないかもしれないよな。アキヒロだと高出力の魔力でってのも難しいし……」
アキヒロ「…………」

タマモ「ちょーシロー旦那さまディスんなー!」
シロー「いや、ちょっ、そういうつもりじゃ……!」
アキヒロ「お、おいタマモ……」

シロー「だからそれを補うキャス狐が重要かもっつってんだよ!」
タマモ「はぉっ! ……お、おぉぅ……」
シロー「……前ん戦いのときな」

シロー「アキヒロは
アキヒロ「っ、……」
タマモ「だっ、旦那さま……! それほどまでにタマモのことを……!」
シロー「……キャス狐、これマジメな話だからな」
アキヒロ「……だが……それでも、俺は……」

シロー「『意志なき刃を振るうな』……以前にオレが、先輩から言われた言葉だ」
アキヒロ「…………!」
シロー「……アキヒロが、その感情をどう向けるか、その感情に何の意志を乗せるか……」

シロー「勝ちたい、負けたくない、っていう感情を、意志を持って抑えて扱えば……自分の力にできれば……
大丈夫、アキヒロは負けない……いや、」
ガ ァ ン ッ !

「勝つよ」