
フォウ「フォウッ!」
マシュ「あっ、見つかったんですね! よかったぁ」
シロー「ホントな。どうしたんだよネロ、いきなり走り出して……」
ネロ「うむ」

ネロ「なにやら異質な気配を感じたものでな。つい走り出してしまった!」
シロー「異質って……カムイさんに、か?」
マシュ「?」
ネロ「うむ、それなのだが……」

ネロ「余があの場に躍り出た途端、消え失せてしまったのだ。何もなかったかのようにな」
シロー「、……?」

ネロ「して、たまさかその場にいた者に剣を向けてしまったが……かような気配などみじんも感じられんかった」
マシュ「あ、危ないところでしたね……」
ネロ「うむ。知らぬうちに気が逸っていたのかもしれんな……とんだ醜態よ」

マシュ「えへへ、ゆっくり慣れていきましょう、ネロさん」
ネロ「そうであるな! はっはっは! 許せ!」
シロー「い、いや、オレはいいけどさ……今度ちゃんとカムイさんに謝ろうな」
フォウ「フォウ~」
・・・・・・・・・・・・・

カムイ 「……うふふ、『奇跡』と出会えるなんて……思ってもみなかったわ……
ああ、やはりすべては母の掌の上……うふふ……
…………」

カムイ 「でも……かわいい我が子に手を出そうとした事は、許されないの……
そうね……いい、頃合いね……」

サターン「もう、よろしいので?」
カムイ 「ええ……泳がせておいたけど、もう不必要。やり方は貴方たちにまかせるわ」
サターン「了解しました」

???「…………」