ざ ら っ ・ ・ ・



シロー「っ、お、おいネロ!





シロー「やりすぎんなって……!

ネロ「む、言ったであろうシロー」



ど さ っ




シロー「おっ……!」

ネロ「シローが指摘せねば気に留めんような魔力の揺らぎであったが……

 ふふんっ、余にかかれば造作もなきことよ」

シロー「は、はは……ホント、頼もしいよ」





ネロ「汝の声が聞こえたれば、それに応えんと思うたが……ふっ、先にああ言ったが、余もまるで夢を見ているようではあるな! シロー!

シロー「ああ、オレもだよ……はは、もう、なにが現実でなにが夢なんだか……」



ぎゅぅぅぅぅ!!



シロー「あぁぃ痛だだだだだだだっ!!?

フォウ「ファーッ!」

ネロうむ! 痛いということは夢ではないな! うむっ!

シロー「オレの耳でためすなよぉ……!





ネロ「だがしかし、余が水源にて剣を収めて直ぐにシローに呼ばれ、こうして再開できようとはな。ふふんっ、運命を感じずにはいられんな、シローよ!

シロー「、水源? 水源に、剣を収めたのか? 『原初の火アエストゥス・エストゥス』を……?」

ネロ「? うむ。その通りであるが?」

シロー「……そう、か……そう、だったのか……」





 そうか……オレがなんで、ここを知ってるのか……今、わかった……

なんで、姿を見せない敵が、この地を狙ってたのか、やっと、わかった……

 ここは……この場所……いや、この地は……






【 旧 カザン大水源 】


シロー「……英雄の剣で鎮められた……魔が集まり……魔が、眠る……

 竜が眠る、地だったのか……!