【 カザン大水源 】






ワイルドライガー「グルル」

ネロうむ、ご苦労! 汝の背は実に快適であり……兵たちの驚いた顔は、実に愉快であった!





ネロ「だがして、皇帝として最後にやらねばならんことがある」

ワイルドライガー「グル?」

ネロ「うむ! 余の剣にして至高の芸術であり至宝、『原初の火アエストゥス・エストゥス』を、この大水源に眠らせるのだ」



キ ィ ィ ン ・ ・ ・



ネロ「さすれば、余の魔力の片割れは大水源の大いなる水の魔力と交わり、この地に眠りし竜の御霊を鎮めるであろう」

ワイルドライガー「グルゥ」

ネロ「うむ、これは余のお気に入りであるがゆえ、名残惜しき思いはあるが……」





ネロ「この地にて眠りについている限り、例え千年の時が経とうと国を護り……余の友の力となろう」






ワイルドライガー「グルル」

ネロ「ふっ、はっはっはっは! また再会できるのであれば、それこそ至上の喜びなのだがな!」





ネロ「、……ぬ? なんだ、この光は……?」




 ・・・声? 聞き覚えのある・・・・・・



・・・・・・・・・・・・・







シロー「夢……なの、か?」

ネロうむ! 余も白昼夢かとも思ったが、夢ではない!

 久しいな、シロー!





ネロ「しかしシローよ、しばし見ぬ間にずいぶん大きくなったな。

 成長期か?」





シロー「!?