リンさん「ふむ、これは……なかなか」

シロー「、あれ? 確か……」

リンさん「ん……ん?」





シロー「リンさん、っすよね?」

リンさん「キミは、モリビト……いや、ヒーローの。こんなところで奇遇だな」

リリィ「知り合いなの?」

シロー「ああまぁ、ちょっとあってさ」





リンさん「ああ、館長殿。これはまた」

スティールベイン「まだ、いらしたのですか?」





リンさん「ええ。ここの展示品はとても興味深くて……

 流石、貴方のお爺様が集めた品々ですね。時間を忘れてしまっていた」

スティールベイン「それは、なによりです……」





シロー「え、知り合いなんすか?」

スティールベイン「ええ、まぁ……」

リンさん「ちょっと、な」

シロー(なんか今日、こういうの多いなぁ)





リンさん「すぐにお答えいただけなくとも問題ありません。使う使わないも貴方にお任せしますし、こちらも相応の責任は負わせてもらう覚悟です」

スティールベイン「…………」

リンさん「不要であっても……失礼、追い込むような言い回しを……」





リンさん「私はもうしばらく館内を眺めさせてもらいます。ここの展示品はとても興味深くて」

スティールベイン「……わかりました。ごゆっくりご覧ください」





フォウ「フォ、フォウ……!」

リリィ「フォウさんどうしたの? 落ち着いて」

シロー(やっぱなんか本能的にわかるのかな……フォウがビビってる……)

リンさん「……ん?」