
リリィ「はぁぁ……」

リリィ「うん、すごいね……」
スティールベイン「退屈ではありませんか?」
リリィ「うぅん、そんなことないよ……ぼく、こういうの好きみたい」
スティールベイン「ふふ、ありがとうございます。それは何よりです」

リリィ「あっ! ねぇねぇ、あれはなに?」
スティールベイン「はい、あれは……」
シロー「……あっ」

スティールベイン「『パンドラパネル』、ですね。英雄『ネロ・クラウディウス』が所持していた品と言われています」
シロー「、……」
スティールベイン「『聖遺物』ではありませんが、価値のある品ですよ」
シロー「あ、いや……なんかすんません」
リリィ「?」

スティールベイン「使用用途などは文献に残されていませんでしたが、僅かな手記や書物によれば、『ネロ・クラウディウス』はこれをとても大事にしていたそうです。
そのため、何らかの儀式や秘祭に用いられたと推察されています」
シロー「秘祭、儀式……すか」

スティールベイン「なので『禁忌の石碑』と名付けられたそうです」
リリィ「はぁぁ……!」

リリィ「すごいね……うん、すごいよ……!」
フォウ「フォウ!」
シロー「ん、フォウ?」