
ムーンノート「とりあえず先に、話しといちゃおっか……
今街に溢れてる……『ギフト』に絡む話、だよね」
シロー「っ、あ、ああ……いや待て、マシュとイオナは!」

ムーンノート「あぁ二人なら大丈夫。『破砕』の異能力で砕いたのは二人の『魔力の一部分』。脱力とか虚脱に近い状態で、気を失ってるだけ。もうそのうち起きると思うよ」
シロー「……本当、だろうな?」
ムーンノート「ホントだよ。これできるようになるのに死ぬほど苦労したし、これ以上ウソの上塗りして恥晒したいとは思ってないしね」

ムーンノート「さて……まず結論から言うと、『ギフト』の出所としてここを疑って探りを入れたキミ達は間違ってない。ただ、正解でもない」
シロー「……冗長な言い回しっすね」
ムーンノート「失礼。リンさんにも叱られたことある」

ムーンノート「ここで生まれたのは『フルボトル』の技術。ある場所から発見された検体がもとに偶然生まれた技術でね。モリビトとの技術交換で出したから、キミらなら知ってるかな?」
シロー(クリスが言ってた……確かに、潜入する理由の一つだったな)
ムーンノート「それと並びに使用、運用するための装備体系の研究と開発を行っていた。
さっき戦ったヘルブロスやローグみたいなね」

ムーンノート「だけど、それらの技術は根こそぎ奪われてしまった……技術盗難と、破壊工作を受けたんだよ」
シロー「っ、」
ムーンノート「……あの時の事は、未だに夢に見るよ」