バ キ ン ッ

ド オ オ ッ !

リーファ「っ、自爆? とも違う……何を……?」
ぶ あ っ !

リーファ「……?!(煙幕? を、自ら振り払った?!)」
リンさん「この身が、万全であれば……」
ど っ !

リーファ「っ!? か、っは……?!」

ど し ゃ っ

リンさん「むざむざ、マスターの機体をやられることもなかったというのに……!」

ヴィダール「俺も元来はそうだからな、わかる。
お前は本来、平地や広域、開けた場所での戦闘が得意なのだろう?」
シグリッド「、……!」
ヴィダール「だが、お前の太刀はこの閉所で壁に掠めもしなかった」

ヴィダール「元来必要ないであろうはずの剣技を、お前はここまで研ぎ澄ませていた。
俺は、偶さか覚えた技術が役に立っただけ。紙一重だ」
シグリッド「…………!」
ヴィダール「……俺も修練が足りんな」

シグリッド「……お見事。私の、完敗です」
ヴィダール「む? だから言っただろう、紙一重だと」
シグリッド「いえ。紙一重だとしても、私の完敗です」
ヴィダール「だから紙一重と……む、」

ヴィダール「いかん、本来の目的を忘れかけていた。イオナ、状況を……」
ヒ ュ ッ

ヴィダール「ぬ?」
ガ カ ッ

ズ シ ャ ッ
リンさん「シグリッド、お前の勝負に土をつけるようで気が引けるが……すまない」シグリッド「り、リンさん……その姿、どう、し……!?」
リンさん「ああ、してやられたからな……マスターの機体までむざm、っ」

リンさん「ぐっ、げほっ……うぅ……!」
シグリッド「だ、大丈夫ですか!? 生身じゃ……!」
リンさん「だい゛っ、じょうぶ、だ……この者たちも、なかなかやる……!」
シグリッド「リンさん、その事なんですが……」