ガ シ ャ ッ !

シグリッド(消極的なままでは埒が明かない……なら!)

ヴィダール(……来るか!)
ど ん っ !

ぐ ぁ っ !

シグリッド「はぁああっ!」

ぐ ん っ !

ガ ガ リ ッ
ギュ ギ ン ッ !

ガ ガ ギャンッ!

ヴィダール「ぐ、ぬっ……!」
シグリッド「甘い太刀です!」
ヴィダール(っ、太刀が壁に引っかかる、威力が削がれるか……!
狭い地形に、気付かぬ間に押し込まれていた……?)
ぎゅ り ん っ !

ガ ギ ン ッ !

ガ ガ ガ ガ ッ !
ヴィダール(当然のように振り抜くか! 得物の長さはほぼ互角だというのに……!残るはこの太刀のみ……地の利を活かされたか?)
ギュ ィ ン ッ !

シグリッド(こんな場でなければ、素直に称賛してしまうほどの腕……実力も、研鑽も……
元来、私などとは剣の厚みも違うはず……なら……なんで……)