
アキヒロ「…………」

タマモ「こんなトコから女子高覗くなんて、犯罪臭すごいですね旦那さま!」
アキヒロ「……言うな。シローに外から見張るよう頼まれたんだよ」

アキヒロ「にしてもこんな時代にオカルトかよ……タマモ、お前はなんか感じたりするのか?」
タマモ「タマモ的にはよくわかんないですね」
アキヒロ「……やっぱり眉唾なんじゃないか?」
タマモ「そーでもないですよ旦那さま」

タマモ「そもそもあーゆートコって魔力とか妖力の吹き溜まりになることが多いんですよ人も多いし。なのでこう、今もいろんな気配がモヤモヤって混ざってる感じで……
具体的にどんなのがいるとか何がどんだけいるかとかは、ぶっちゃけタマモじゃわかんないんです」
アキヒロ「……隠れて何かするにはもってこい、って場所でもあんのか」

タマモ「それに学校とかって人同士の蹴落とし合いとか陰口だったりとかイヤ~なのがあるじゃないですか。
そういう負の感情や意識が吹き溜ったモヤモヤと結びついて怪異になるってのは昔からよくある話なんですよ、旦那さま!」
アキヒロ「……大事になんなきゃいいが……」

タマモ「ところでところで旦那さま、タマモのガクセイスタイルどーですか?」
アキヒロ「ん? おぉ……似合ってんじゃ、ないか?」
タマモ「もー旦那さま~、そーゆーときはお世辞でもかわいいねってゆーもんですよ!」
アキヒロ「、~~……」

タマモ「でもお世辞を言わない旦那さまが似合ってるって言ってくれてタマモうれしーです~!」
アキヒロ「っ、おい、ひっつくな! 見張れねぇだろ」