
レド「ますたーのいうこときかなきゃだめ!」
あみ「やだやだー!」
レド「もー!」

ブラウ「レドのゆーとーりだよ、だめ」
りる「うんうん~」
あみ「りるのうらぎりものー!」

あみ「やーっ!」
ブラウ「あっ、にげた!」
レド「おっかけなきゃ!」
りる「おー」

マシュ「えへへ、個性的な子たちですね」
シロー「みたいだなぁ……」
イオナ「イオナのごえいなのに、いうことぜんぜん聞いてくれないの……なんでなのかな……」
シロー「ん~、たぶんクリスのせいだな」

シロー「『機械といえども個性に勝るものはなし』。確か、クリスの持論みたいなもんだよ」
イオナ「こせい?」
シロー「超AIつっても護衛用として、ギッチリ理詰めで人形みたく言うこと聞くようにも簡単にできる」

シロー「でもアイツはまずそうせず、ニューロネットワークとかの人格形成の伸びしろや余白を意図的に広くとっとくんだ。人らしく千差万別に感受して成長するようにな」
マシュ「どうしてなんですか?」
シロー「それじゃただの道具だけど、『道具』では『仲間』にはなれない。
下手すりゃ敵対、反抗するのも辞さない覚悟でそうしてる。むしろウェルカム」

クリス「それが、機械仕掛けの命を生み出すものとしての責務と教示というものさ」
シロー「……とか、自慢げに言ってたな」
イオナ「……いのち……」
シロー「まぁ、実際こうして反抗されるのも問題っちゃ問題だけど……」

シロー「言うこと聞かないのも、そいつがちゃんと生きてるって証拠……ってとこかな?」
イオナ「…………」
シロー「……あ~……すまん、ちと難しかったか?」
イオナ「……うぅん」

イオナ「あみのこと、イオナもおっかけてくるね!」
シロー「わかった。転ばないようにな」
イオナ「うん! いってくるね!」
マシュ「えへへ、がんばってくださいね!」