せんぱい……せんぱい……!

 「……ん……?」

 フォウフォウ!





マシュ先輩! 目が覚めましたか!?

シロー「あ、え……マシュ? フォウ?」

フォウフォウフォウ!





スティールベイン「あの後、突然倒れられたので心配しました」

シロー「あの、後……? へっ!? 四日近くもか!?

マシュ「せ、先輩寝ぼけてますか……?」





スティールベイン「シローさんを運んでから、まだ10分も経ってませんよ」

シロー「っ……長い夢……って、とこだったのか……」

マシュ「あ、あの……先輩、大丈夫ですか?」

シロー「……ああ。まぁ、平気かな」





フォウ「フォウ……」

シロー「ん? ……ははは、よしよし」







フォウフォウ!



・・・・・・・・・・・・・







スティールベイン「……お爺様は仰っていました。

 『この剣は、誰かを待っている。だからこの地を離れたがっていないのだ 』、と……」





スティールベイン「同じく仰っていました……

 『きっと待っているのは、無二の友である 』、と……その通りなのだとすると……」





スティールベイン「待っていたのは……シローさんのことだったと……いうこと、なのでしょうか……?

 ……お爺様……」