ウ ッ ・ ・ ・ !



ネロ「、……霊装を維持できぬか……」



ド ッ





ネロ「……余が全霊を尽くして尚、シローの力を借りて尚、姿を留めていようとは……

 努々、恐ろしいものであったな……」





ネロ「シロー、汝の剣を貸してくれぬか?」

シロー「、……ああ、わかった」

ネロ「うむ」


す ぅ ・ ・ ・







ざ ん っ !





ぶ あ っ ・ ・ ・


ネロ「……水源の大いなる水の魔力により、マモノの瘴気も直に薄れよう……

 これで……」





ネロ「憂いもなく、これで……これで、終わったのだな」

シロー「そう、かもな……ネロの旅は、これで終わりかもしれないけど……」





シロー「こっからだよ。……村を復興して、自然を戻して……まだ、ネロがやらなきゃいけないことはたくさんある」

ネロ「うむ、そうであるな……うむ……うむっ!





ネロ「改めて礼を言わせてもらおう。此度の旅への同行、まことに大義であった」

シロー「いや、オレは成り行きで連れてきてもらっただけだし、礼を言われることも……」



が ば っ !



シロー「う、おっ!?

ネロ「汝がいなければ、余は勝つことはできなかった……民を救うことも、国を守ることも……

 こうして生き延びることも、忘れていたことに気付くこともできなかった!





ネロ此度この出会い、余は神にも感謝しよう!
汝は……
余にとってシロー、汝は……

 最高の友であるっ!