ウ っ ・ ・ ・

ネロ「……抜かったか……」

パ キ キ ・ ・ ・
ネロ「よもや……冷気を操ろうとはな……!」ご う っ

ネロ(表層の氷は溶かせるが、芯が悴む……思いの通りには動けんな……
余の操る焔でなら、相性の悪い相手ではない……だが……)
ギュ ラ ッ !

ネロ(彼奴の冷気が、強い!)
ゴ ギャ ッ !

ネロ(余の炎ですら押し負ける。そのうえ、こう動きを鈍らされた上に距離を問わぬ尾と槍の攻撃……!)
ギャ ィ ン ッ !

ネロ(このままでは何れ、彼奴の攻撃をさばききれなくなるだろうな……!)
ガ シャ ッ !

ネロ「ぐっ……!」
ゴ ウ ッ !

ネロ「だが……嘲るなよ、強きマモノよ……!
この命、燃え尽きようとも……
焼き付くそうとも……!」

ネロ「余は、国のため……
民のために、負けるわけにはいかんのだ!」
ザ ギ ッ !

ギャ リ ン ッ !

シロー「っ、く……!」
ネロ「なっ……シロー!?」
ざ り っ ・ ・ ・ !

ネロ「汝、その姿は……!?
いや、退がっておれといったろう!」
シロー「すまん、わかってる……でも……」