
シロー「マモノの動きが活発になってんな……」
ネロ「水源が近い証拠である。うむ! 気を抜くでないぞ!」
シロー「ああ、わかってる!」
・・・・・・・・・・・・・

ネロ「なぁ、シローよ」
シロー「ん、なに?」

ネロ「汝がもと居た場所とは、どのようなところなのだ?」
シロー「ん、どのような、かぁ……
(どこまで言っていいものかどうかってのあるけど……)」

シロー「今いるここと、そんな変わってない……と、思う」
ネロ「では、マモノもおるのか?」
シロー「今のところ、ここほどはって感じかな。よく見かけるわけじゃないけどいないわけじゃない。
それに、これまで戦ったのほど凶暴じゃないしな」

シロー「むしろ、悪いこと考えてる奴等の方が多いかもしれないな」
ネロ「むう……それは難儀なものよな」

シロー「でも組織であったり個人であったり、そういう奴等を止めようって人もいれば、戦えない人を護ろうとする人もいる」
ネロ「ふむ、兵だけでなく民が民を護ろうとしておる、というわけか!
うむ……うむっ! 素晴らしいな!」
シロー(まぁ、非合法だったり無許可だったりってのもあるけど……)

シロー「それでも、そういう意識がいろんな人の中にあるってのは、オレもいいトコだと思うよ」
ネロ「うむ! 余も一度、足を運んでみたいものであるな!」

ネロ「その時はシロー、汝が余を『えすこおと』するのだぞ!」
シロー「、……ははは、そうだな。そん時は……しっかり任されるよ」
ネロ「うむ! 約束である!」
・・・・・・・・・・・・・

ネロ「ふむ……しかし……だが、しかし……」
シロー「、ネロ、どうかしたか?」
ネロ「……ふっ、いやなに……」

ネロ「背を預けられる者がいるというのも、なかなか悪くないものであるな!」