スティールベイン「あの時、快盗のニセモノが狙っていた英雄の遺物……

 私は間違いなく、『これ』であったと思っています」

シロー「『原初の火アエストゥス・エストゥス』……これ、が……」

フォウフォウッ!





フォウ「フォウ~フォウフォウ~」

シロー「なんだ、この感じ……聖遺物……なの、か……?」

スティールベイン「祖父は『それ以上の何か』と仰ってましたが……すみません、あまり詳しくは聞かされてなく……」

シロー「それ、以上の……?(そんなの、聞いたことない、ぞ……?)」





シロー(なら、てか……これなら・・・・、誰がどんな理由で狙ってもおかしくない気がするけど……)






シロー「そんな貴重なものなら、政府とかモリビト機関に保護ってか、引き取ってもらった方がよかったんじゃないですか?」

スティールベイン「ええ。祖父はこれの価値も重要性も理解していましたので、一度ならずもモリビト機関や知人に預けようともしたらしい、のですが……」





スティールベイン「この剣をこの地から持ち出そうとしたり、引き取ってもらうよう人を呼んだりすると……必ず、なんらかの災いが起きたそうです」

シロー「災い、すか……?」

スティールベイン「落雷、自然火災、地震……私が聞いているだけでも、おおよその自然災害から護送のために来たトラックの不調まで……」

シロー「……なんか、祟りみたいですね……」







スティールベイン「ええ……そう続くうちに祖父はこの剣がこの地を離れたくないと思っているように感じ、保護を任せるのを諦め、その存在を秘匿し警備をより厳重にした……と、聞いています」

シロー「それで……だから、あんなに警備用MSがいたりしたんですね」





スティールベイン「はい。祖父はこれのためなら、私財は惜しまぬようにと仰っていましたので……

 これの存在が周囲に知られれば狙うものが必ず出てくることもわかっていたので、モリビト機関に依頼した際も詳細は明かさず、私がこれの存在を知ったのも、去年、祖父が亡くなる間際でした」






スティールベイン「私以外には開けられない保管庫ここに安置して、スタッフにも極力知られないように努めたつもりでしたが……」

シロー「……てか、ここまで聞いといて言うのもなんなんすけど……」





シロー「そんな重要なこと、オレに話してよかったんすか?」

スティールベイン「ええ。なりゆきとはいえ、知ってしまった方に黙っているのもどうかと思いますし、守っていただきましたから。それに……」

シロー「……それに?」





スティールベイン「貴方達なら信用できると思いましたので」

シロー「、ははは、光栄っす!」