リンさん「こっちが研究棟だ。ここでは各種新型機や試作機の運用試験が行われている」

タマモ「あの赤いヤツはなんですかー?」





リンさんドライブヘッド系列の新型、バックドラフトタイプだな。
 まぁ、新型とはいえ基礎フレームはSIBの流用になるが……」

シロー「バックドラフト……物騒な名前じゃないすか?」

リンさん「バックドラフトにも耐え、救助を完遂する、という意味で名づけられたそうだ。 見ての通り消防、レスキュー機能に特化した機体だ」」

アキヒロ「レスキュー機能、特化……」





バックドラフト災害救助訓練Cを開始しますっ! 皆さん気を付けて!

リンさん「大丈夫だ、気にするな。それよりも、客人がいるからって変な色気出すんじゃないぞ」

ヘビーブレード了解!





アキヒロ「あの、リン、さん……もう少し、近くで見てもいいですか?」

リンさん「ん? ああ、あっちに観覧席がある。そこで見るといい」

アキヒロ「助かります……!」





タマモあっ! 旦那さま待ってくださーいー!

リンさん「……彼ら、何か悩み事でも?」

シロー「え、あぁまぁ……そうみたいっす」

リンさん「ふん……」





リンさん「若いうちは、よく悩みもがいておくことだ。無駄になることも多いだろうし、何が役に立つかもわからないが……

 良かれとも、悪しかれとも……なにもしないよりもずっといい。その経験は、きっと大きな財産になる」

シロー「、……」





リンさん「……大人になってからでは、気落ちしている時間もなければ暗中模索する暇もないからな」

シロー「…………」

リンさん「…………、……」





リンさん「はぁ、いかんな。こう年を取ってしまうと、説教臭くて仕方がない」

シロー「? いやいや全然若いっすよ」

リンさん「そう見えるだけかもしれんぞ?」

シロー「そうっすか?」

リンさん「ふっ、可笑しなヤツめ」