
ニコルドシティ北東部は内陸側郊外。市街地を大きく外れた場所に、それは存在する。

ゲッコー・エンタープライゼス所有の大規模工場兼研究施設。
MSを中心とした機械製品を中心に、製造から開発、修理、果ては運用テストなども行われる、ハーネス北部におけるMS展開の一大産業拠点である。

シロー「ふ~……あ゛~、つっかれた……バスで丸々2時間近くはさすがになぁ……」
アキヒロ「大丈夫か?」
シロー「まぁ……なんてーか、肩がすげぇ凝った感じ」

シロー「アキヒロこそ平気なのか?」
アキヒロ「俺は平気だ」
シロー「そ、そうか……(やっぱメカだから……てか、体鍛えてるからか?)」

タマモ「みこ~ん、タマモ疲れましたぁ……旦那さまおんぶ、いえっ! お姫様だっこを……!」
シロー(元気そうだな……てか、オレのが鍛え足りないのか……?)

アキヒロ「タマモ、お前は呼ばれてないだろ。なんでついてきたんだよ」
タマモ「良妻たるもの旦那さまっ、旦那さまにぃぃ……!」
シロー「まぁまぁ、今来た道追い返すのも何だしさ」
アキヒロ「~~…………」

シロー「てか今更だけど、オレだけじゃなくてアキヒロも呼ばれてたのか?」
アキヒロ「ああ、アイオワさんの話じゃ名指しだったらしい」
タマモ「きゃーんさっすが旦那さまですぅ! イッケメーン!」
シロー(てか、オレとかと違ってほとんど名前出てないはずのアキヒロを名指しって……一体……?)

???「遠路遥々、ようこそおいでくださいました」
アキヒロ「っ、お、おい、タマモ離れろ!」
タマモ「せっかくなのでもうちょっとお願いします!」
シロー「ちげぇて、人来たんだよ!」

ドロシー「ゲッコー・エンタープライゼス第1秘書課のドロシーといいます。
では早速ですがこちらへどうぞ」
シロー(不愛想ってか、カッチリした人だな……)

「……ふんっ」

エルフΣ「来たか……