クリス「見た目でも解析してもわかる通りに、あれはグレイズベースの改修機だ。

 性能は『阿頼耶識』による思考処理速度の高速化を最大限に活かした近接格闘特化……というのは、交戦した君達なら知っていて当然といえるな」

シロー「ヴィダもヴィダでよく渡り合えたよなアレ。3人がかりで止め切れなかったぞ……」

ヴィダール「む……」





クリス「アラビスタ領には副総長づてで確認をとったが、機体照合の結果、どうも戦没扱いを受けた機体だったらしい」

シロー「戦没扱い……?」

アイオワ「撃墜された機体を回収したか、或いは墜とされたことにして譲渡した。ってとこかしら?」

クリス「ふむ。まぁ恐らくはそうだろうが……裏は取りきれんかった。さすがに他国情勢、内情がらみの件では、あちらに任せるしかあるまいさ」





シロー「てかやっぱ、『屋敷』モリビトで保護した方がいいんじゃないっすか? 下手すりゃ事の規模が大きくなりすぎるっすし……」

アイオワ「せっかくの有力な手掛かりかもしれないんだけどねぇ……」

リーファ「何も覚えてないと言ってますし、もし重要な存在、捕縛されて困るのだとしたら、時間稼ぎの囮のような使い方もしないはずですしね」

アイオワ「Hmm……そうね、それも考えておいた方がいいわね」





マシュ「あ、あの、グレイズアインさん見ませんでしたか?」

シロー「? いや、こっちには来てないけど、どした?」

マシュ「そ、それが……それがですね……」





マシュ「ちょっと目を離した隙に、どこかに行っちゃったみたいで……」

シロー「……え゛?

マシュ「えぇと、イオナちゃんの話では正面からふらふらと出てったって……あぅぅ……」

リーファ「これは……面倒事ですね」