ヴィダール・リペア

クリスがヴィダの要望に沿い、突貫で修復した機体。

 破損した外装を一部換装し部分的に使える装甲材を交換しているが、所詮応急処置に過ぎず、左腕部に至っては使える部材がなかったために用意されていない。

また背部エイハブリアクターも失われているなど、安定性も含め性能は大きく低下している。





 だが装備が減少したことで機体そのものは軽量化され、機動性、運動性はむしろ向上しており、ガンダム・フレーム型エイハブリアクター及び阿頼耶識により増幅した反応速度により、カタログスペックを逸脱した性能を発揮する。





 ランスメイスは以前よりヴィダからあった要望(大型ロボットや怪獣を相手にした際、バーストサーベルでは武器の重質量が足りないことが多々あった)をもとに、クリスがこっそり用意していたもの。





 柄は伸縮可能、グングニールやデストロイヤーランスと比べ大幅に軽量化されているため取り回しが良く、使用者の技量によってはランスという括りを越えた攻撃を繰り出すことができる。





 またサイドアームとして太刀を装備。ランス内部に分子分解された状態で格納され、超AIの演算機構を用いて再形成するという、ナノマテリアル技術を応用した超技術が用いられている。


 クリスの調整により奇跡的なバランスを維持しているが、その性能は恐ろしく不安定。だからこそ従来にはない戦闘能力を発揮するその様は、もはや機械というよりむしろ……。