ガ ギ ン ッ !



レム「あの『力』は使わないのですか?」

シロー「、なんのことだ?」

レム「とぼけなくてもいいですよ。あなたの『黒い姿』のことです」

シロー「っ……!」



ぐ ん っ!

ガ ギ ン ッ !

シロー「知ってるなら教えてやるけど、アレは長時間の戦闘には向かないからな」

レム「……甘く見られている。と、受け取ってよろしいですか?」




ギャ リ ッ !

シロー「舐めちゃいないよ」



ギ ャ ン ッ !

レム「くっ、……?!」



ざ し っ !

レム(振りぬく手前で根元を抑え、受け流しとカウンター……

 やはり、手慣れて……)

シロー「甘く見てるんだったら、たぶんもう使ってたと思うけど……」





シロー「先と周りを考えてるから、使わないんだよ」

レム「……やはり、御主人様のおっしゃる通り……『良い』、ですね」