
クリス「しかしまぁ、シローも未だに進歩のない。一度転んだ小石にこうまで拗らせるほど執着していたとはなぁ」
リーファ「まったくです。手紙に書いてあった通り……良くも悪くも一途で、思い込みが激しいような……
すぐに自分の内に貯め込みたがる。まったく、とんだドMというものです」
アイオワ「Wao! シローはMasochisticだったの!?」
リーファ「物の例えです。あまり真に受けないでください」

リーファ「とことんまでに悩み、たくさん迷うのは悪い事ではありません。ですが、そのことで八つ当たりをするようでは……」
クリス「ふむ。元も子もない、というわけだな」
リーファ「ええ。だから、彼には煮詰まった後に残る……」
アイオワ「密度の濃い味のDream?」
リーファ「……それは、ある意味間違いじゃないですが……」

リーファ「シローくん自身のこれまでとこれから。それに気づいて欲しいんです。その後に出る答えなら、きっと……」
クリス「……はっはっは! キミのその言い分、まるでつばさが彼を語る時の用じゃないかね!」
リーファ「、……ふふ、私も知らずに、シローくんに感化されてしまったんですかね?」

リーファ「ですが、これでもダメならまた樹海に放り込んで体も心も鍛え直してあげます。今度はひと月程度じゃ済ましませんよ?」
クリス「……先の発言は、撤回させてもらうとしよう。やはり、相も変わらずキミはキミのようではないかね」
アイオワ「Oh、シローも大変ねぇ……」
・・・・・・・・・・・・・

??? 「大丈夫ですか?」
シロー「っ、わっ!?」
??? 「あら、ごめんなさい。驚かせたかしら?」
シロー「あっ、すんません。そんなわけじゃ……」

カムイ 「泣いてるように見えたから、つい心配になっちゃって。大丈夫?」
シロー「い、いや、すんません、なんでもないってか……」
カムイ 「あらそうなの? うふふ、おせっかいだったみたいね」