
果南「私は松浦果南。よろしくね。あ、これお近づきのしるしにどうぞ」
マシュ「わぁっ、お魚の干物ですねぇ。おいしそう!」
果南「へへへ、自家製だけど味には自信あるんだよ。なんたって特製調合の秘伝のタレが……」
シロー「それもそれで興味あるけど……てか、なんでオレらのこと知ってたんだ?」

果南「あぁあごめんごめん、黒澤ダイヤ、って知り合いでしょ? ちょっと気になることがあるって彼女に相談したら教えてくれたんだ」
マシュ「ダイヤさんが紹介してくれたんですね」
果南「うん。意外とヒーロー関係の情報って見つからないけど、彼女ヒーローオタだからねぇ、相談して正解だったよ」
シロー「(ヒーローオタ……)じゃぁ、気になる事ってなんだ?」
果南「うん……」

果南「数日前だったかな、その日は季節外れに霧がやたら濃かったんだ。前もよく見えないくらい」
アキヒロ「霧か……」
果南「学校あるから急がなきゃいけないのに大変だったんだけど……」

果南「その霧の向こう、なのかな? 紫色の光に、なんだかすごいうなり声みたいなのが聞こえたんだ。霧笛とか、クジラの鳴き声みたいにさ」
シロー「クジラ……?」
果南「うん。もう海も遠い場所なのに、すぐそばから聞こえてさ。耳が痛いくらい」

果南「なのにそんなことあったって誰も話してないし、ネットニュースにも載ってなくてさ。不思議だな~って思ったんだ」
マシュ「確かに、そんな話一度も聞いたことないですね」
果南「放っておくにも心配だしで、その日のうちに警察にもいったんだけど取り合ってもらえなくてさ。それで、ヒーローの人達に頼ろうって思ったわけ」

果南「突拍子もない話だとは自分でも思うけど、出来ればいっしょに調べてほしくて。
……お願い、できるかなぁ?」