シロー「ふ~……まぁ、こんなもんか」

???「あっ、でもさっきの紫のがいない! 逃げたのかな?」

シロー「、いつの間に……まぁ、いいよ」



す っ



シロー「目的のかばんは、取り返せたしさ」

???「……そうだね。それもそっか」

シロー「……まぁ、こうまで大事にするつもりはなかったんだけどさ」




   「ぐ、ぅぅ……」

シロー「……機械化手術は施術一か月以内なら、モリビトで元の肉体に戻せる。

 お前らが思うより機械化ってのはデメリットが大きい。この先のこと考えるなら尚更な。
リハビリキツいだろうけどシャマルさんは優しいし、戻しとくのを薦めるよ」





シロー「あと一応言っとく。もうあんま周りに迷惑かけんなよ」


???「…………」



た し っ



???「……いいの? 放っておいて」

シロー「まぁ後は警察がどうにかしてくれるだろうし、いくらなんでもまたすぐ騒ぎたいとは思わないだろ。
 それに……」

???「それに……?」





シロー「ああいうのは、オレの不始末みたいなもんだからさ……それはほっとけないし、あんまデカい口も叩けないってだけだよ」

???「…………」

シロー「それにホラ、カバンも取り返したし、早く返してあげなきゃいけないだろ。盗られた人も不安だろうしさ」





???「ふふっ、きみは優しいんだね」

シロー「そうでもないって。それに言ったろ、結局は自分のためってとこだし」

???「うぅん、きみは優しいよ。ぼくが保証する!」

シロー「ははは、なんだよソレ」