リーファ「……っ、……

 おや……あら……?」




かちゃっ




リーファ「……驚きました」


「……光栄っす」





シロー「今、戻りました」

リーファ「……おかえりなさい、シローくん。

 ふふ、見違えましたね……良い顔をしています」

シロー「……ありがとうございますっす!






リーファ(あの森は水無鏡の森とも言われる、自分の心を映し出す不思議な霧が包む森。

 私は自分の弱い心と向き合うのに、2年の歳月を要したというのに……)





リーファ「一週間で森から戻ってくるなんて……流石は、彼女が選んだ子ですね」

シロー「ははは……そう言ってくれると、なんてーか……」





シロー「自分のことより嬉しいっす」

リーファ「ふふ、あなたのことを褒めたんですよ」

シロー「いや、そうっすけど……ははは」

リーファ「ふふっ、でもそういうところがシローくんらしいと思います。つばさも良い後輩を持ちましたね」





リーファ「、……シローくん、その刀は……?」

シロー「え、あ、なんてーか……森で見かけた、幻みたいなのが持ってたやつで……

 それがいなくなったとき、残ってたんす」

リーファ「そうですか……不思議なこともあったものですね」





リーファ(これは、つばさが『屋敷』で使っていた刀……どうして、こんな場所に……)

シロー「なんか大事なものの気がして……一緒に持ってきたんす」

リーファ「そうですか……ふふ、不思議な事が重なるものですね」





リーファ「……本当に、妬けてしまいますね

シロー「ん? リーファさんなんか言ったっすか?」

リーファ「ふふ、いえ、なんでもありませんよ。それでは良い時間ですし、晩ご飯にしましょうか」

シロー「はいす……あ゛~、野草ばっかでもうヘトヘトっすよ……」

リーファ「ふふ、具だくさんのポトフにでもしますよ」