
リーファ「今のシローくんは、あの時のつばさと同じ顔をしていますが……
きっと私も、似た顔をしていたと思います」

リーファ「あの時、つばさの気持ちを汲めなかった私は……本当に、愚かでした。
自分のことだけ考え、つばさに心無い言葉を浴びせ……
あの、悲しげな顔を向ける彼女から……」

リーファ「そんな彼女から、私は逃げてしまいました。謝る彼女の心を傷つける言葉に、罪の意識を感じてしまって……
シャマルさんの治療を断り、己が未熟を見つめるためと言いながら、こんな遠くの果てまで……」
シロー「…………」

リーファ「……そんなある日、私の下に彼女から手紙が届くようになりました。
最初は、当たり障りのないことから、私がいなくなってからの『屋敷』のことが書かれていましたが……」

リーファ「ある一通から、シローくんのことが書かれ始めました」
シロー「……オレの……」
リーファ「喜びに、心配に……貴方のことを想う彼女の表情が、手紙の文面からよく伝わってきました。
それは、モリビト機関に移ってからも変わらず……」

リーファ「ゆっくりと、少しだけ覚えが悪いけど……自分の中でちゃんとかみ砕いて、よく考えて、少しずつ、少しずつ、強くなっていくシローくんのことが丹念に書かれていて……
それを見つめるつばさの様子が、本当に幸せそうで……ふふ、少し妬けてしまうくらいです」
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助けに来てくれた、れいに、あかねに、ひびきに、ザック先輩に、シノンに……オレは、なんて言った……?

シロー「オレを、助けてくれた時……
つばさ先輩は……なんて言っていた……?
なんて……言って、くれた……?」