
れい「っ、つばさ、さん……あの歌と、何か……?」
ザック「シノン、れい起きてすぐだろ。あんまゴチャゴチャ話すと熱出るぞ」
シノン「だが事実に変わりはない。遅かれ早かれ知る機会が……」
れい「ありがとう、ございます。私は大丈夫ですから……教えて、ください」
ザック「……強ぇな、れい」

ザック「あいつは、『絶唱』を使ったんだ。シローを止めるためにな」
れい「あの、歌……知ってるん、ですか?」
ザック「話だけ、くらいだけどな。
装者……聖遺物適合者の命を代償に、絶大な力を発揮する……いわば、リミッター解除みたいなものだ」
れい「っ……それ、じゃぁ……」

シノン「私達はシローのやった何かで回復されたけど、つばさが『絶唱』を使ったのはその後」
ザック「一旦、容体は安定したみてぇだが……意識は未だ戻ってない。シャマル達は手を尽くしたって言ってたが……」
れい「そん、……っ……!」
ザック「シローのことを考えっと、代われるもんなら代わってやりてぇくらいだけど……悔しいが、こっちも信じてやるしかねぇな……」
あかね「へふ……」

シノン「……あの戦闘から丸一日経ったけど、モリビト機関総出で事後処理に追われているわ」
れい「…………」
ザック「一般人の保護や避難場所の維持、怪我人の治療、損壊した建物の修理修繕……
あげくにハーネスの高官連中への説明だのなんだの……戦闘してた方が忙しくなかった気ぃすらするぜ」
シノン「現場を理解しようとせず、自身のパフォーマンスしか考えていないものなどいくらでもいる。はた迷惑な話ね」

ザック「まぁお前は起きてすぐだ、あんまこっちのこと考えずにしっかり休んどけって」
れい「……はい、わかり、ました……」
あかね「ムリしないでね、れいちゃん。ふへへ、れいちゃんとシロー先輩が戻ってくるまで、あたしがんばるからね!」
れい「……うん、お願い」

シロー「……つばさ、先輩……
すん、ません……ごめん……ごめん、なさい……っす……」