
れい「…………」
シロー「…………」
れい「……シロー、先輩……起きて、ますか?」

シロー「……ああ」
れい「……眠れません、よね……」
シロー「……まぁ、な」

シロー「あかねはストレングスと押し入れ入ってるから……熟睡してるっぽいな」
れい「……ふふ、そうかもしれないですね」
シロー「……クリスマスとはいえ、夜も更ければ静かだな」
れい「ですね。…………」

シロー「なぁれい、なんつったっけな……人の最小単位って、聞いたことあるか?」
れい「最小単位、ですか……ちょっと知らない、です」
シロー「……人が人であることを証明できる最小単位は、二人らしい」

シロー「人は一人では、自分自身を『人である』と証明することができない。
だから自分が人であると証明する、認識するには、最低でももう一人、自分以外の人がいなければならない。ってことらしい」
れい「なんだか、哲学的というか……単純ですけど、難しい感じ、ですね」

シロー「きっかけは忘れたけど、屋敷で聞いたことがあって……最近、妙に思い出すことが多くてさ。ホントそれだけなんだけど」
れい「……でも、少し勉強になりました。ありがとうございます」
シロー「ははは、いいって……なんか話してたら眠くなってきたな」
れい「はい……おやすみなさい、シロー先輩」
シロー「ああ、おやすみ」

シノン(……静かな夜ね)