
れい「その……今日はお二人だけ、なんですか?」
カナン「うん、今ちょっと急ぎの依頼が多くてね。みんな出払ってるんだ」
れい(……なにか、あったのかな?)

リン「カナンさん、クリスさんから来てた依頼あたしに回してください。この子と二人で担当します」
れい「っ?!」
カナン「それは構わないけど、いきなり実地かい? スパルタだねぇ」
リン「あたしのやり方です」
れい「そ、そんな、いきなり……私が行って、大丈夫、なんですか?」

リン「なによ、不安なら来なくても構わないわよ、後輩」
れい「っ……?!」
リン「あたし、手取り足取り優しく教えるって好きじゃないの。それに、見込みナシと判断したらすぐ切り捨てるから、そのつもりで来なさい」
れい「っ……は、はい!」
カナン「あんま肩肘張らないで、仲良くするんだよ」
・・・・・・・・・・・・・

れい「あ、あの、どこへ行くん、ですか?」
リン「今回の任務はモリビト市街地内の調査よ。探す起点はわかるけどそれ以外の情報は無し。だから足で稼ぐの」
れい「……私は、短剣スキルを教わりに、来たんですが……」
リン「後輩、あなた人に親切にされるのに慣れちゃってるみたいね。言ったでしょ、手取り足取り教えるの好きじゃないって」
れい「っ……!」

リン「嫌なら帰ってもいいのよ?」
れい「……帰らない、です。任務、お手伝いします! 宜しくお願いします」
リン「……ふん、ついて来るなら構わないわ。足引っ張らないでよね、後輩」
れい「はい!」

れい(短剣スキル以外の、8班のこと……これはこれで勉強になるかもしれない……
なんでも、身につけて……強くなる、手がかりにしなきゃ……!)

リン(なによ、もっと生意気だと思ったのに……素直だし、あんがい根性あるじゃない)