ショックウェーブ「作戦報告は受理しました。戦闘ログも確認しています。お疲れさまです」

アキヒロ「は、はい……勝手なことして、すみませんでした」

ショックウェーブ「まったくです。と言いたいところですが……」





ショックウェーブ「こちらの解析完了を待っての出撃では間に合いませんでしたが、アキヒロの独断先行があったから、あの少女を守ることができました。

 それにナノマテリアルの運用にフルアームズの実戦データ等、貴重なデータも取れました。クリス班長も満足するはずです」

アキヒロ「……はい」

ショックウェーブ「……ただ、あくまで結果論に過ぎません。それに重要物資の持ち出し、ナノマテリアルの無断使用等はすべて、本来なら処罰対象になります。以後気を付けてください」

アキヒロ「……はいっ!」





セルゲイ「堅ぇこと言うなよショック。コイツのやったことは論功勲章ものだぞ」

ショックウェーブ「ですが、独断先行の結果でもあります。ここで厳しく言わなくては、今後同じことを繰り返す可能性も……」

セルゲイ「その無断行動は仕向けられたって話もあるだろ。ならコイツばっか責められんのは見過ごせねぇな」

ショックウェーブ「しかしそれでも……」

アキヒロ「あ、あんま言い争わないでください。反省してますんで……」



ガ ン ッ




セルゲイ「うるせぇよアキヒロ、俺ぁお前のこと気に入ったんだ。庇わせやがれ」

アキヒロ「き、気にいるって、俺は何も……」

セルゲイ「何もじゃねぇよ。俺らが手ぇこまねいていた件に処罰覚悟で突っ込んでいきやがった。気骨ある奴ぁ気に入るに決まってんだろ」

アキヒロ「あ、ありがとうございます……!」





セルゲイ「それで、お前らこれからどうすんだ? もともとは演習なりなんなりする予定だっただろ?」

ショックウェーブ「その予定でしたが、一度モリビトに帰投する予定です。
先の戦闘で『グシオンリベイク』がかなり損耗してしまったので、オーバーホールの必要があります。それに実働試験予定だったナノマテリアルも全て使用してしまったので……」

アキヒロ「……すみません」

ショックウェーブ「来て早々で何ですが……」





セルゲイ「オーバーホールならウチの工廠を使うといい。許可は出しておく。何ならウチの連中を駆り出しても構わん。

 それにナノマテリアルだののデータは取れてんだろ? それ以外に取るデータはないのか?」

アキヒロ「え……いや、でも……」

セルゲイ「もともとの日程は1、2週間程度を予定してたんだろ? せっかくだ、さっさと帰るとか言うなよな」





ショックウェーブ「はぁ……相変わらず豪胆な人ですね」

セルゲイ「お前は頭堅ぇばっかなんだよ」

アキヒロ「つか、でも……いいんですか?」

セルゲイ「他人の好意は、当人の気分がいいうちに受け取っとくもんだ」