
カネシロ「バカ、な……あ、あり、えねぇ……」
アキヒロ「……手を引いてもらうぞ」

キャス狐「この山から出てってください!」
カネシロ「……はっ、そんな約束したっけなぁ……?」
アキヒロ「っ、お前……!」

カネシロ「どぉしてオレを倒せばことが終わると思ってた? オレが何した?
確かにオレがやったのは立ち退きだが……ただMSを動かした。それだけだ」
キャス狐「それだけ、って……! お前はお社を壊そうとしたり山を荒らしたり……!」
カネシロ「で? MSを多数稼動させたのも、お前らが機材壊したり無用な立て籠もりだのするせいで強制行使するハメになったんだよ。今回の被害損害どうしてくれんだ?」
キャス狐「っ、なんでタマモのほうが悪者に……!」

カネシロ「出るとこ出てみるか? こっちはいいぜ。お前らのおかげで大損なんだからな。
……おい、助けてみろよモリビトさんよぉ」
アキヒロ「っ……お前……!」
キャス狐「あ、アキヒロ……」
アキヒロ「……くっ……くそっ……!」

???「あー、おたくさんの言い分、残念だけど通んないよ」
カネシロ「あぁっ!? んだテメェはよ!?」
アキヒロ「っ、アンタ……あの時の……」
???「普段っから周到でなかなか尻尾掴めなかったけど、今回は焦り過ぎた様だね。たまたまこちらに優秀な解析員がいたのもあるけど」

???「昨日の騒ぎの際に回収した機体を解析したところ、一部戦闘、攻撃行動に関するリミッターが意図的に外されていることが判明。
作為的なものからこれを『新型のウィルス』によるものと仮定した」
アキヒロ「昨日……あの、時のか?」

???「今後の被害を想定に、たまたまいたモリビトとハーネス軍の合同作戦で事態の鎮圧に向かった、というところだよ。彼らの行動にはなんの落ち度もない」
カネシロ「なっ、……そうか、どうもありがとうよ。こっちも、ジムどもが勝手に動いて困ってたところだったからな」
キャス狐「おまっ、ぬ、ぬけぬけとなにを……!」
???「あ~、その点でもご質問があるんですよカネシロさん?」

???「言ったじゃないですか、解析に使った機体の攻撃行動に関するリミッターが意図的に解除されてたって。機体のログカメラによると、『あなたが操作している間にただの人に殴りかかった』みたいなんですよ」
カネシロ「バカな、ログは消去……っ!?」

???「それに、警備用も含めた民間機へのFCSの不正インストール及び無許可での銃火器類装備の使用。それも多数。
発注の時点で許可が必要なハズのものをよくもまぁこんなに大量に……メーカーぐるみだというのも透けて見えますね」
カネシロ「っ、てめぇ、どこまで……!
???「まぁあくまで仮定にすぎませんが……自信はあります」

???「いざとなったら機械の暴走か、見つかる前に何らかの形でもみ消そうとしたのかもしれないけど……そのせいでか、手際が雑すぎるのがよくなかった」
カネシロ「んだよさっきからベラベラとめんどくせぇ……!
テメェナニモンなんだよ!?」

キリト「ハーネス軍所属の実力派エリート、キリトと申します。以後よろしく。
さてこうして話してるうちに、今頃ウチの部下が向かってるとこです」
カネシロ「あぁ? なんの……っ!?」
キリト「最近の遠隔操作系はすごいね。本人がそこにいるような気すらするけど……
今度は直接お会いしましょう、カネシロさん?」
カネシロ「…………!」